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【宮ぽた ep18《富士宮市の紅葉めぐり》】SURUGA Cycle Journal Vol.178

富士宮市さんとのコラボ企画「宮ぽた」。今回はE-BIKEでめぐる紅葉ツアーです。富士宮駅付近から、富士宮市北部の朝霧高原一角にある田貫湖(たぬきこ)までの高低差は約550m!標高が高くなるにつれて色づく木々の様子や、富士山西麓から南麓に続く、富士宮ならではの雄大な景色を楽しみましょう。

▼今回走ったコースはこちら(距離45km、獲得標高700m)

富士宮市では、E-BIKEをレンタルできる施設が16か所あります。オンロード、オフロード、中間タイプから選ぶことができ、朝霧高原エリア、芝川エリア、街中エリアの観光施設でレンタルが可能です。

▼レンタサイクル施設リスト

今回は、富士宮駅前にある「かめや旅館」さんでE-BIKEをレンタルします。富士山が一望できる最上階の大浴場や、富士宮の食材を使用した料理や地酒が自慢のお宿です。富士登山やサイクリングなど、アクティビティの拠点としてご利用ください。

今回のナビゲーターは富士宮市職員の鈴木さん(上の写真左)と、太田川さん(上の写真右)です。

旅館のフロントでE-BIKEのレンタル申込書に記入をして…

旅館のご主人にE-BIKEの操作方法を教えていただき、サドルの高さを調整して準備OK!不明点は出発前にご確認くださいね。

ヘルメットもレンタル料金に含まれています。スポーツタイプと丸みのある街乗りタイプから選べます。ちなみに、ナビゲーターのおふたりが使用しているのは持参したマイヘルメットです。

それでは準備が整ったところで出発です!

まずは、「静岡県富士山世界遺産センター」にやってきました。かめや旅館さんから自転車で約1分です。こちらは、世界遺産である富士山の「歴史」「文化」「自然」を展示や映像で学べる施設です。

特徴的な逆円錐形の富士山オブジェは、逆さ富士を表現しています。繊細で美しいその壁面は、富士山麓で育ったヒノキの木格子8,000ピースで組み上げられています。手前の水盤に建物が映ると…水面に富士山が現れます。何度か撮影で訪れていますが、ここまで綺麗な逆さ富士が見られたのは初かもしれません!

実物の富士山も良く見えて、最高のコンディションです。神田川沿いの遊歩道を通り、次は「富士山本宮浅間大社」へ向かいます。

遊歩道の途中で東京2020オリンピックの大会レガシー銘板を発見しました。富士山世界遺産センターの大鳥居前で、聖火リレーが実施されたのを記念して作られたものです。

遊歩道沿いには、色とりどりの花が咲き誇っていました。紅葉を探しに来たのですが、まるで春のような景色と出会えました。

富士山本宮浅間大社に到着しました。朱色の二之鳥居が青空によく映えます。そして奥には大迫力の富士山が!撮影は11月上旬に行いましたが、山頂にはほとんど雪が積もっておらず、まるで夏山のようです。

富士山本宮浅間大社は富士宮駅周辺の外せない観光スポットとなっています。全国にある浅間神社の総本宮で、富士山の噴火を鎮めるために建てられたのが起源とされています。

富士山には雪が無く、連日気温の高い日が続いていましたが、境内の木々は紅葉しはじめていました。着実に季節は移り変わっていくんですね。色づいた木々が秋の訪れを感じさせてくれました。

神田川沿いを歩いていると、黄金色に輝く1本の巨木に目を引かれました。富士山本宮浅間大社には撮影で何度も訪れていますが、この木に着目したことはなかったかもしれません。紅葉の時期だからこそ見ることができた光景です。季節を変えて訪れるといろいろな発見があって面白いです。

東鳥居の近くには、富士山の伏流水が湧き出る「湧玉池(わくたまいけ)」があります。湧玉池は、国の特別天然記念物に指定されており、平成の名水百選の1つでもあります。

池の底から玉のように水が湧き出すので「湧玉池」と名づけられたそうです。湧水は富士宮市内を流れる神田川の水源となっています。

写真で透明度の高さが伝わるでしょうか。見る角度によっては、水がないのでは?と錯覚してしまうほど、池の底がくっきりと見えます。ゆらゆらと揺れる水面を眺めているだけで癒されます。

本殿は朱色の楼門(ろうもん)をくぐった奥にあります。広さ約17,000坪の境内は見どころ満載です。ゆっくりと時間をかけて参拝してください。

それでは次のスポットへと移動しましょう。富士山本宮浅間大社から西に向かって約1km進み、潤井川(うるいがわ)を渡ってすぐ左折します。さらに住宅街の中を500mほど走り、「内田商店」さんに到着しました。2023年の春、桜スポットめぐりの撮影でも訪れた八百屋さんです。

店頭には旬のみかんがずらっと並んでいました。どれを買おうか迷っていたら、お店の方がおススメを教えてくれました。このアットホームな感じが地元ならではの魅力ですね。

看板にも大きく記載がある、静岡県浜松産の「鐵平蜜柑(てつへいみかん)」を購入しました。農家歴30年、趣味はみかん栽培という園主さんが愛情持って生産しているみかんです。穀物中心の肥料をたくさん与え、みかんが樹上で紅色に熟すまで待ってから収穫するのが特徴です。これによって、甘みとコクが強い濃い味のみかんになります。

お店のすぐ近くにある「よしま池」に移動して、購入したみかんを食べましょう。

よしま池は、住宅街の中にひっそりとある池ですが、市内では富士山本宮浅間大社の湧玉池に次いで湧水量の多い池です。「ヨシ(水草)の生える沼」だったことから、よしま池と呼ばれるようになったそうです。

透明度が抜群で、池の底に沈んでいる石の模様までよく見えます。穏やかな水面を鴨たちがスーっと気持ちよさそうに進んでいました。なんて平和なんでしょう。

人に慣れているのか、アヒルたちは近寄っても逃げません。以前の撮影でも同じ場所で日向ぼっこをしていました。

池を見渡せる東屋で、購入した鐵平蜜柑をいただきました。甘みとコクが強く、味が濃い!程よい酸味もあり、サイクリングの補給食にぴったりです。

そして話題はみかんの皮の剥き方に…。鈴木さんはヘタの反対側に親指をぐっと入れて花びらのように剥き、太田川さんは皮ごと4等分するスタイルです。皮の剥き方にも個性が出て面白いですね。

小休憩を挟んだ後は、富士宮市内を南北に流れる潤井川左岸を北上していきます。よしま池から約2.5km地点にある富丘桜橋を左折すると、橋の上から富士山が綺麗に見えました。

富士宮市は、市内のほぼ全域から雄大な富士山の姿を見ることができます。ぜひお気に入りの富士山ビュースポットを探してみてください。

そしてこちらは桜のスポットとしても有名です。潤井川の河川敷緑地にはずらりとソメイヨシノが植えられています。桜の時期にまた訪れましょう!

市街地を離れて、静岡県道184号線をどんどん北上していきます。のどかな田園風景を眺めながら走れる気持ちのいい道です。緩やかな上りが続き、脚に疲れが溜まってきたので少し休憩しましょう。

富士山が美しいなと眺めていたら、田んぼの中に大きな木を発見しました!調べてみると、県の天然記念物に指定されている「上条(かみじょう)のサクラ」でした。樹齢300年以上のヤマザクラに、ウラジロガシとイヌツゲが宿木のように着生している珍しいものです。桜が咲いたらどんな姿になるのか気になります。

さらに北へ向かって3kmほど進み、田貫湖の南側に位置する、大倉川農地防災ダムにやってきました。勾配が急で蛇行している芝川の洪水被害を防止するため、支流である大倉川に作られたダムです。芝川は富士川水系の一級河川で、支流が白糸ノ滝の一部を形成しています。

治水を目的としたダムなので、普段は水が貯まっていません。

ダム湖の周辺の紅葉はあと一歩といったところですが、遠くの山が見渡せる気持ちのいい場所です。

そして、ダム管理事務所付近から東側を見ると…正面に富士山が見えます!ダムと富士山の素敵な写真が撮れますよ。ぜひ自転車で訪れてみてください。

大倉川農地防災ダムをさらに北上し、標高650mに位置する「田貫湖」に到着しました!富士宮駅付近からここまで約20kmです。少し疲れはあるものの、自分の足でたどり着いた達成感を噛み締めているおふたり。体を動かすと気持ちがいいですね。

自転車から降りて少し休憩しましょう。湖畔はキャンプサイトになっています。テントを張ったり、カートで荷物を運んだり、芝生の上でお昼寝したり、みなさん各々の時間を楽しんでいました。

ウッドデッキの展望テラスから湖が一望できます。穏やかな湖面に映る青い空と雄大な富士山。

緑に囲まれた湖は、心地良い風が吹き抜けます。時間が許す限り、ずっとこの景色を眺めていたくなりますね。おふたりもすっかり景色に見入っています。

次のスポットに向けて再出発してすぐ、いい撮影スポットを発見しました。道の両側に真っ赤な紅葉、そして正面には富士山!気になるポイントでサッと止まり、写真を撮れるのが自転車のいいところです。

田貫湖から南東に約8km走り、白糸ノ滝近くにある「お好み焼き・焼きそば むめさん」にやってきました。地元の方にも大人気のお店で、撮影時も次々とお客さんが訪れて大盛況でした。

お店の奥にあるコタツの座敷席は、まるで家にいるような落ち着く空間です。田貫湖からのダウンヒルで冷えた体が温まりました。

おふたりが注文したのは、富士宮市のご当地グルメ「しぐれ焼き」です。しぐれ焼きとは、富士宮やきそばの麺が入ったお好み焼きのことです。コシのある平打ち麺が千切りキャベツによく絡み、たっぷり振りかけられた削り粉がいい香りです。

太田川さんが卓上のマヨネーズをかけているのを見て、スタッフも真似しちゃいました。ボリューム満点のしぐれ焼きに大満足です。運動した後に食べるご飯は格別ですね。

キャベツの水分のおかげか、麺のパサつきがなく、旨みがジュワッと溢れ出します。ぜひ一度食べてみて欲しい逸品です。

お腹いっぱいで体もポカポカ温まりました。元気に再出発です!

ランチの後は、国の天然記念物で、世界遺産富士山の構成資産にも登録されている、「白糸ノ滝」にやって来ました。

高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から富士山の雪解け水が湧き出し、大小数百の滝を作り出しています。サラサラと絹糸のように水が流れるさまは白糸の名にふさわしく、神秘的な光景が目の前に広がります。

霧になって舞う水しぶきや風が心地よく、いつ訪れても全身でマイナスイオンを感じる癒しのスポットです。滝つぼから少し離れ、滝見橋から全体を見渡すのも気持ちがいいですよ。

すぐ近くにある「音止(おとどめ)の滝」は、白糸ノ滝とは対照的に、高さ25mから大量の水が流れ落ちる豪快さが魅力です。2023年9月に滝を正面から見ることができる展望場が完成しました。お越しの際は、ぜひ2つの滝をあわせてご覧ください。

白糸ノ滝の近くには、飲食店や売店が集まる「白糸ノ滝テラス」があります。滝を見て癒された後は、飲食やお買い物をお楽しみください。

▼白糸ノ滝テラス
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/municipal_government/visuf8000000k6ai-att/visuf8000001472v.pdf

テラスを散策していると、パワーストーンの専門店「Happy Bellしらいと」さんで、アイスキャンディを販売しているのを発見しました!

冷やした石板の上でアイスとフルーツなどをミックスして作られる、「コールド・ストーン・クリーマリー」のアイスキャンディです。彩り華やかで種類も豊富です。

お店の前に広がる、芝生広場を眺めながらいただきます。寒い時期に食べるアイスがまた美味しいんですよね。冷えた体も自転車で走ったらすぐ温まります。

甘いものを食べて、午後の部のエネルギー補給はばっちりです。ここからは下り基調の道が続きますので、スピードの出し過ぎに注意して、安全な速度で走りましょう。

ゆっくりと坂道を下っていると、富士山ビュースポットを発見しました!今回のコースの32~33km付近です。両側の山麓が写真に収まりきらないほど、雄大な富士山を眺めることができます。山頂付近に見える白い部分は雪でしょうか?雄大さを全身で表現している、おふたりの表情にも注目です。

さらに2kmほど南下した場所に、国の特別天然記念物に指定されている「狩宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)」があります。源頼朝が富士の巻狩りを行った際、馬から降りた場所に桜があったことが名前の由来です。

また、下馬の際に馬を桜に繋いだことから、「駒止めの桜」という別名もあります。樹齢800年を越えると言われる国内最古のヤマザクラで、枝ぶりやその佇まいから風格が漂います。開花の時期は、例年4月中旬から下旬です。ぜひ見頃の時期にお越しいただいて、生命力溢れる下馬桜からパワーをもらってください。

最後は大石寺(たいせきじ)付近の富士山ビュースポットで撮影…の予定だったのですが、富士山はすっかり雲に隠れてしまいました。晴れていたら写真の中央に見えます。

つい10分ほど前までは見えていたので惜しい!ですが、自然相手なのでこんな時もありますよね。写真に残したい景色を見つけた時がシャッターチャンスです。その時、その場所でしか見られない景色を楽しみましょう。

寒い時期は空気が澄んで、雪化粧した富士山や遠くの景色がよく見えます。春に向けて桜スポットの下見ライドもいいかもしれません。季節の移り変わりが楽しめるのが自転車の魅力のひとつですね。それでは次回の「宮ぽた」もお楽しみに!

【Information 1】
▼富士宮市
http://www.city.fujinomiya.lg.jp

▼E-BIKE FUJINOMIYA
https://fujinomiya.gr.jp/e-bike/

▼かめや旅館
https://mtfuji-kameyaryokan.com/

▼静岡県富士山世界遺産センター
https://mtfuji-whc.jp

▼富士山本宮浅間大社
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/

▼上条の桜
https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/shizenkankyo/sakura/1057743/1058370/1058374.html

▼大倉川農地防災ダム
https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/033/984/dam.pdf

▼田貫湖
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b00000018ga.html

▼お好み焼き&焼きそば むめさん
https://www.mume-san.com/

▼白糸ノ滝
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b00000018ez.html

▼HappyBellしらいと
https://www.xn--happybell-823h2gxhlq.com/

▼白糸ノ滝テラス
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/municipal_government/visuf8000000k6ai-att/visuf8000001472v.pdf

▼狩宿の下馬桜
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/kankou/llti2b00000015db.html

▼富士宮桜名所マップ
https://fujinomiya.gr.jp/basic-information/sakura_map/

【Information 2 】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=miya_pota

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