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【伊豆ぽたでサイクリング「温泉が恋しい12月、東伊豆の湯けむり散策」】 SURUGA Cycle Journal Vol. 90

伊豆急行さんとの共同企画「伊豆ぽたでサイクリング」。レンタサイクル「伊豆ぽた」に乗って、伊豆急沿線の素敵なスポットを巡り、ご紹介していきます。

12月の伊豆ぽたの舞台は、伊豆高原から熱川・大川。寒い冬を乗り越える湯けむり散策に出かけます。温泉地ならではの温泉櫓(おんせんやぐら)の見える景色や、とっておきのロケーションの足湯スポットなどをご紹介していきます。

さっそく伊豆高原駅からスタートです。今回のナビゲーターは伊豆急行の小澤さん(右)と、伊豆急オモシロ駅長のおひとり「ノルディックウォーキング駅長」の平田さん(中)です。過去の伊豆ぽたにも登場してくださっている春田さん(左)が見送りに駆けつけてくださいました。

平田さんはノルディックウォーキング(2本のポールを使ったフィットネスウォーキング)のイベントなどで活躍されており、『伊豆急全線ノルディックウォーキング』にも挑戦されました。伊豆のことはおまかせ!素敵&おいしいおすすめスポットをたっぷり教えていただきましょう。

伊豆高原駅には「伊豆ぽたSTATION伊豆高原」があります。今回はこちらで自転車をレンタルし、自転車と一緒に「サイクルトレイン」に乗ります。

駅構内で自転車を押しているのがかなり新鮮です。

伊豆高原駅の構内には「伊豆急オモシロ駅長」の展示ゾーンがあり、ペーパークラフトが展示されています。小さな平田さんも発見しました。

サイクルトレインは、自転車を輪行袋に入れずにそのまま乗車できます。乗車可能車両・運行本数が決まっているので、乗車の際はよくお確かめください。

車窓から見えるオーシャンブルーの美しいこと。
さて、目的地の「伊豆熱川駅」に到着です。

駅のホームからは、もうもうと湯気が上がる温泉櫓が見えました。

線路沿いにパイプが引かれていますね。伊豆高原エリアは溶岩台地で温泉が湧かないため、このパイプで片瀬地区から温泉を引いています。「伊豆高原温泉」にはこんな秘密があったんですね。

伊豆熱川駅構内にはちょっとしたポイントがあり、改札近くの床に小さなステンドグラスが埋め込まれています。熱川温泉らしく、桶やのれんなど温泉モチーフが描かれていますね。

伊豆熱川駅を出てすぐの所にあるのが、最初のスポット「熱川湯の華ぱぁ〜く」です。

外には足湯がありますね。でも今回は他にも目的があるのです。

こちらの温泉では足湯とは別に高温の源泉があり、源泉ゆでたまご作りが体験できます。ネットに入ったたまごを温泉に15分ほど入れておくと、ちょうどいい温泉たまごができるのだとか。たまごは観光案内所で買うことができます。

なになに、百歳まで生きられる?!それはぜひ食さなければ!

ここで、伊豆急オモシロ駅長の平田さんが素敵なものを見せてくださいました。

足湯に入るから、と持参された手ぬぐいは、以前スーパービュー踊り子車内で販売されたものと、伊豆急行のイベントでプレゼントされたものでした。「これ見た事ある!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?熱川では手ぬぐいが大活躍ですね。

さぁ、そろそろたまごが食べ頃です。

絶妙に理想的なぷるぷる源泉ゆでたまごのできあがり!源泉に塩みがあるらしく、そのまま食べてもほんのりしょっぱさが効いています。もちろん足湯に入りながら堪能することができますよ。

では、次のスポットに向かいながら、伊豆熱川駅前を少し散策してみましょう。

この辺りは熱川温泉の温泉街。旅館や温泉宿が連なり、至る所から湯けむりが立ち上っています。

熱川温泉は主な特徴が3つあります。

①温泉櫓数日本一(地域内13本)
②100℃近くの超高温
③ ”メタケイ酸”を多く含み、源泉かけ流しと相まってお肌がつるつるになる

おっ、なんだろう?不思議な販売所を見つけました。

実はこちら、無人販売のいちご。「いちごらんど中西」さんのいちごが買える自販機で、日によって在庫は異なりますが、大粒のいちごがロッカーの中で販売されています。

すごい湯けむりですね。次は、熱川温泉のシンボルと言われる「お湯かけ弁財天」にやって来ました。100℃近くの温泉が音を立てて流れ出ています。

その昔、この地の所有者だった大阪商船の船長さんの夢枕に弁天様が現れ、お告げにより温泉が湧き出た場所なのだそう。

「尊像に温泉をかけ、願をかければその願いは必ず叶う」という言い伝えがあります。

それでは、お湯かけ弁財天の注目ポイントをご紹介します。

まずは温泉櫓の下にある宝池。ここで銭洗をすると、金運がアップすると言われています。さっそくおふたりも銭洗…お札も洗ってみました。

ちなみに隣にある玉子池では温泉たまごが作れます。

お次は恋のパワースポット。
温泉櫓の前にある梛(なぎ)の木は、葉が横に裂けにくいことから「縁結びの木」と言われています。想い人の名前を枝に結びつけると想いが遂げられるそうですよ。


では次のスポットへ向かいましょう。海へ向かってしばらく歩いていくと、像を発見しました。

この方は太田道灌(おおたどうかん)、熱川温泉を発見したと伝えられる人物です。

太田道灌は天城山の巻狩りの折に熱川を訪れ、川面から湯けむりが立ち上っているのに気づきました。すると猿や猪がこの湯に入り、傷を癒す姿を見て自らも巻狩りの疲れを癒したとのことです。熱い川を「熱川」と命名したのが熱川温泉の始まりです。

さらに海沿いを行ってみましょう。

「やっほー!」と叫びたくなるくらい、気持ちいい開放感ですね。

晴れの日には水平線に「伊豆七島」を見ることができます。この7つの島は見る場所によって左右や奥行きが入れ替わるのだそう。例えば熱川と下田では、島の見え方が変わるんですね。

そしてここが次のスポット、海を眺めながらの足湯が楽しめる「熱川ほっとぱぁ〜く」です。

波の音を聴きながらの温泉足湯。真ん中に東屋があり、それを囲むように温泉が流れています。茶色のボコボコした部分は足ツボスポットです。少し熱めの足湯で疲れを癒しながら海を眺める…温泉もロケーションもサイコー!ぼーっとする贅沢が満喫できます。

伊豆熱川駅に戻る道中の温泉街の風景。まるで映画のようです。


さぁ、そろそろお昼の時間。少し移動して北川温泉で有名な北川(ほっかわ)エリアへ。ランチは「磯辺」さんにやって来ました。

磯辺さんで大人気なのは鯵寿司。

ほんのり桜色でとても綺麗。さすが海の街ですね。新鮮な鯵本来の味を存分に楽しめます。

鯵たたき丼はたたきがこんもりのっていてこちらも大変美味!セットのお味噌汁はその日に取れた魚介が使われている日替わりです。

また、伊豆急オモシロ駅長の平田さんに教えてもらったおすすめメニューが「金目焼魚定食」です。

金目鯛と言えば煮付のイメージがありますが、金目の塩焼きがこんなにおいしいなんて知らなかった!表面のパリパリ感と塩加減が最高です。

磯辺さんの目の前には「ムーンロードテラス」と呼ばれる海に沿った遊歩道があります。

水平線から昇る月に合わせ、夜の海面に一筋の光の道が現れることから、「ふじのくにエンゼルパワースポット」の行ってみたい部門で第1位に選ばれました。なんだかロマンチックなスポットですね。


さて、北川エリアからさらに北上し、今度は大川温泉のエリアへ。次のスポットは、「大川因(おおかわかくだい)わさび園」さんです。

こちらは、わさびを家族経営にて栽培・加工・販売されているわさび園です。大きくて立派な生わさびがズラリ!わさび本来の味を活かしたわさび漬けも目玉商品です。

生産農家さんだからこそ伝えられるわさびの美味しさをぜひ感じてください。


次は少し変わった無人直売所にやって来ました。製材所の「飯田興業」さんです。

桧や杉の加工をされているのですが、「桧を安く気軽に買って欲しい」との思いから、端材をリメイクしたり再利用した商品の直売所をオープンされ、SNSで話題になりました。

1番人気は桧の木くず。ネットに入れてお風呂に浮かべると、お家でも桧風呂が楽しめるんですって。

手書きのミニプレートやフルーツなどを切るのにちょうどいい小さなまな板など、気軽なインテリアやお土産にも大人気。遠方から来られるお客さんも多いのだそうですよ。

天城山の杉と『富士ひのき』を使用しており、地元の素材を身近に手に取ることができます。


そろそろおやつの時間。続いては、伊豆大川駅から徒歩1分のところにある「清月堂」さんにやって来ました。

清月堂さんの名物は、伊豆大川の銘菓「成金豆」と、サザエにそっくりな形の最中「波の子」。

和菓子はもちろん、ケーキやクッキーなどの洋菓子も販売されています。

店内にあるポストカードやピンバッジなどにも注目です。旦那さんのお知り合いの画家さんの絵や、ご家族の作品などが大事に飾られているんですよ。
※残念ながら、「成金豆」は2022年1月以降、製造中止となりました。

伊豆大川駅から移動する途中、また変わった自販機を見つけました。こちらはたまごの無人販売です。


続いては「三島神社」です。大川温泉の入口にある神社です。

まずご注目いただきたいのが、鳥居の脇にある大きな岩。これは本来江戸に運ばれる予定だった築城石です。石に木の杭を打ち、木が膨張する力で石を切り出していたと言われており、よく見ると岩の縁に等間隔に窪みがあります。

さて、では境内へ。苔むした階段は傾斜が急なので足元にお気をつけください。

境内の緑が綺麗ですね。

本殿の上部には繊細な彫刻が施されています。松崎町江奈生まれの幕末の堂宮彫刻の名工・石田半兵衛の作品と言われています。

江戸時代の築城石から幕末の彫刻作品まで、大川温泉に残されたさまざまな歴史を目の当たりにすることができました。


大川温泉に来たからには見どころの温泉にも行ってみましょう。

「大川温泉」の大きな看板を左手に入って進んでいくと、次のスポットの「磯の湯」さんの看板が。

磯の湯さんは入口がユニーク。露天風呂入口、というもののどこ?と思っていたら…なんと土管の中を通って行きます。

なんだか不思議な感じですね。滑らないようにご注意を。

磯の湯さんは目の前に海を眺めながら温泉に入れる、なんとも贅沢なスポットなのです。看板の上のパトランプが回っている時は営業中のサイン。この日は残念ながら定休日でした。

でもほら、景色は最高ですよ!どこまでも続く海を眺めながら疲れを癒す温泉、伊豆の特権ですね。
東伊豆は白色透明の温泉が多い中、磯の湯さんはこの地では珍しいにごり湯。理由は定かでは無いですが、温泉に含まれる成分に違いがあるようですよ。

トンネルの向こうの不思議な温泉に出会うことができました。

それでは今回最後のスポット、「J-GARDEN(ジェイガーデン)」さんにやって来ました。こちらは地中海風の天然温泉宿です。

本当に海外のお庭のようです。驚くべきことに、建物やお庭は全て手作りで、建築やものづくりがお好きなオーナー夫妻お手製です。

庭園中央にある塔は、半露天のジャグジー風呂や水平線を望む展望台のカフェスペースがあります。

ちょうど夕焼けが綺麗な時間でした

石畳が龍の模様だったり、迷路のようなゾーンがあったり、遊び心も満載。

さらに足湯もあるんですよ。夕暮れの空と心地いいBGMに疲れを癒す足湯。異国に来たような、特別な空間を感じます。
さて、それではカフェに入りましょう。

植物園のようなサンルーム風の店内。自然光を取り入れて柔らかい明るさが印象的でした。普段はあまり見ない少し珍しい植物が多く、窓際に飾られた鉢植えから天井を伝う蔦のようなものあります。


お疲れ様でした。無事、スタート地点だった伊豆高原駅に戻ってきました。

今回の伊豆ぽたは熱川・北川・大川と東伊豆の温泉地で湯けむり散策を楽しみました。海が目の前にある温泉や足湯は、伊豆ならではの絶景癒しスポットでしたね。

ありがとうございました!次回の伊豆ぽたもお楽しみに!

【Information1】
▼伊豆ぽた
https://www.izukyu.co.jp/izu-pota/

▼伊豆急オモシロ駅長
https://izukyu-omoshiro.jp

▼サイクルトレイン
https://www.izukyu.co.jp/train/cycle.php

▼熱川湯の華ぱぁ〜く
https://atagawa.net/databox/data.php/guide_yunohanapark_ja/code


▼お湯かけ弁財天
https://atagawa.net/databox/data.php/guide_oyukakebenzaiten_ja/code

▼熱川ほっとぱぁ〜く
https://atagawa.net/databox/data.php/guide_hotpark_ja/code

▼ムーンロード
https://www.hokkawa-onsen.com/moonroad

▼大川因わさび園
http://www.kakudai-wasabi.com

▼磯の湯
https://www.ookawa-onsen.com/isonoyu/

▼ジェイガーデン
http://j-garden.com

【Information2】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=izu_pota


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