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ほぼ自分語りですが-lyrical schoolについて-

パフォーマンスに心が動く、ワクワクする。体が勝手に踊り出す感覚。
そのライブには何かが始まる空気感が漂っていた。歌声、見せ方、ノせ方は僕の心を持っていった。
“lyrical school”通称リリスク、ヒップホップアイドルユニットという唯一無二のスタイルを貫き、今年の2月に男女混合の新体制となったグループについて話したいと思う。

“新体制”と聞くと、グループのパワーは一度ダウンするけど、それを込みで応援して、より大きく成長するために盛り上げるようなイメージがある。
これは新体制になってからしか見ていない僕の個人的な感想であるが、最初のリリースで出せるカッコ良さとしては異常なものがあると思う。
まるで最初からこの形で存在していたかのような”らしさ”があった。

キックザバース

「みんな」の中に 君はいないのかい
人混みの中で ずっと探してる
-「mada mada da!」(2023)-

この歌詞を歌うtmrw(トモロウ)くんはライブ中とにかくファンと目を合わせる。
最前列の人たちとグータッチをしたり、コールアンドレスポンスでは客にマイクを直接向けたりするなど、ファンサービスがとにかく多い。客席に知っているファンを目にすると、“見つけた!”という表情を見せるのが印象的だ。

自分で歌詞を書くのが当たり前のヒップホップ界で、lyrical schoolは楽曲を提供してもらっている。リリスクにはさまざまな有名ラッパーやアーティストが楽曲提供をしている。それ自体すごいことなのだが、インタビューなどを見ると、批判されることも少なくなかったようだ。
それでもパフォーマンスを見ると、歌詞を自分たちのものにしていると感じた。その言葉には説得力がある。

男オタでもあるんだ

僕はこれまで女性アイドルしか推してこなかった。男性アイドルの特典会に足を運ぶこと自体、生涯絶対にないと思っていた。結果的に、人生経験がまたひとつ増えた。
僕は、服が好きで、ストリート系のブランドも通っていたので、持っていたアイテムと新しく買ったカーゴパンツを合わせて、自分なりにファッションにも気をつかって特典会に行った。
推しが僕を見るなり「今日めっちゃキマッてんじゃん!」「どこで買ったの?」と褒めてくれたことが何よりも嬉しかった。
勝手なイメージで男性アイドルは男性のオタクに冷たいものかと誤解していた。実際は、とにかく明るくて優しい。気の合う友人のような接し方に少し面食らった。女性アイドルの特典会にいる女性のオタクってこんな気持ちなのかなと思った。
他のメンバーに、“カッコいいです!”と伝えたら「あなたの方がかっこいいよ」と言われ、“いやいやいや”と答えると、「いや、あなたの方がかっこいいです」のラリーを2、3回した
“可愛い〜!!”「いや〇〇ちゃんこそ、すごい可愛いよ!」“いやそんなことないです!!”
みたいな女性のオタクと女性アイドルのラリー見たことあったけど、男でもそのやりとりあるんだと思った。

影響される感覚

絵が上手いメンバーもいれば、自分で曲を作るメンバーもいて、ライブパフォーマンス以外にも魅力やスキルを持っている。グループ全体の魅力だけでなく、メンバーそれぞれの魅力も個性的で他のアイドルにはないものを持っているように思う。僕は特にhanaさんのコラムに興味を持っている。

コラムの連載を読んで、好きな視点の持ち主だと思った。
『コラムという場所に魅力を感じていた』という話は特に自分がnoteを書く中で、Twitterなどとの違いを意識するようになってから、感じたことを言語化してくれていた。
SNSが日常生活に浸透して、発言が簡単にできる分、心の内に秘めていることが簡単に人の目に触れる。
それは目にしたくない情報や見る人によっては不快な情報も視界に入れてしまう。逆に、自分の領域に入ってきて欲しくない人が土足で踏み込んでくることもある。
僕はそういったことがいちいち気になる。吐き出さなければ辛いこともあるけれども、それが人目に触れた時、相手がどう思うかも考える必要があると思っている。

『承認欲求とは少し距離を置いて、自分の気持ちを素直に綴ることができる場所は貴重だと思っている』
誰かの共感とか反応は本質的に大事なものではなくて、自分と向き合う時間こそ大切なのだと気づかされる。

コラムに載っている写真は全て自分で撮影しているらしく、最近は僕も見習って、エッセイに載せる写真は自分で撮るようになった。

終わりに

グループやメンバーの良さを語るつもりが、ほぼ自分語りになっている。
ただのオタクくんの現場レポだと思って見ていただければ、幸いだ。

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