※追記：2023年11月24日にサービスが終了します。

前回ベンツがもらえるゲームの予告をしたので、今回はソシャゲのお話をしましょう。でも、その前に聞いてください。じつは私、コンシューマーゲームも大好きなのですが、ソシャゲも好きなんです。たとえば、モバゲーでも「グラブる」という単語でおなじみのアレ。みなさんが大好きなアレです。

そう、『グラビアファンタジー』です。

『グラビアファンタジー』といえば、プロジェクトゼロさんのアイドルゲームで、毎年新作も出ている人気シリーズ。アイドルたちが最強のアイドルを目指して殴りあうという世界観のもと、文字通り男を殺す暗殺拳の使い手としてしのぎを削る『ドキッ!グラビア男殺拳』（サービス終了）や、最新作『グラビアギャラクシー』など、さまざまなグラビアゲームが存在している人気作です。基本的なゲームの流れやボスのセリフはだいたい同じなので、一つ遊べばどれも安心してプレイできます。タイトルが変わるとグラビアアイドルが入れ替わるシリーズだと思ってもらえれば問題ないですね。同時進行で遊ぶと、どれがどれなのか混乱するぞ気を付けよう！

えっ!?　『グラブル（グラビアファンタジーでブルーの勢力クールを選んでいる人の略）』を遊んだことがないですって⁉　そんなバカな⁉　一部で最高傑作とうたわれた『杉原杏璃コレクション』もですか!?

http://mbga.jp/_game_intro?game_id=12022937

ベンツがもらえるゲームの話をしている場合じゃない！　現在も好評サービス中。プロジェクトゼロゲーの1つの頂点『杉原杏璃コレクション』。どうやら、みなさんにその素晴らしさを語らねばいけないようですね……。

杉原杏璃しかいない幸福な世界

『杉原杏璃コレクション』は、プレイヤーが杉原杏璃となって案内人のグラビアアイドル・杉原杏璃と一緒に行動し、敵対する杉原杏璃を倒して最強のグラビアアイドルを目指す物語です。はい、そうです。このゲームには杉原杏璃しか出てきませんし、この世界には杉原杏璃しかいません。杉原杏璃は人種であり個人名。現実世界における「人類」と同じカテゴリーだと思ってください。ちなみに、ゲーム開始時にセクシー、キュート、クールの3タイプから杉原杏璃を選べますが、どれを選んでも大丈夫です。

あとは、チュートリアルに従って杉原杏璃と杉原杏璃を合成したり、クエストを進めていけばゲームの流れはつかめるでしょう。もちろん、ガチャで出るキャラクターも杉原杏璃ですし、レイドボスも杉原杏璃なのでご安心を。
「う～ん、最近のソシャゲはキャラクターがいっぱいいて困るなあ」なんて人にはうってつけですね！　杉原杏璃だけしかいないから悩みません！

ガチャの排出リストも杉原杏璃のみ。「N10の杉原杏璃が出た！　R２の杉原杏璃が出た！」と一喜一憂しながら引くのがポイントです。

レイドボスの杉原杏璃を倒すために、特攻の杉原杏璃を集めてデッキを構築する。ソシャゲとしての基本もばっちり詰まっています。本当は、プレイヤーである私も「杉原杏璃」に改名するくらい気合を入れて遊ぶべきなのかもしれません。

杉原杏璃を襲う杉原杏璃！　生きるために戦え！！

『杉原杏璃コレクション』は、クエストクリア型のRPG。クエストを進めて道中に出現するボスを倒すと物語が進んでいきます。

ボスももちろん杉原杏璃です。
もしかして、この世界って食べ物や乗り物も杉原杏璃なのでは……？

物騒なセリフとともに襲い掛かってきますが、基本的にプロジェクトゼロのゲームでは「アイドルがしげみに隠れているプレイヤーを仕留めに来る」場面がチュートリアルになっているので平常運転ですね。

なお、ボスの杉原杏璃はたいへん個性豊か。杉原杏璃２や杉原杏璃15など、名前の後ろに数字がついており、クローンもしくは管理された社会の存在であることをうかがわせます。

ボスらしいセリフをはく杉原杏璃たちを打ち倒していくプレイヤー。
一時期、このゲームが話題になった時があり、ニュースサイトや動画などでも「このレベルの内容」までは紹介されていましたね。確かに、もうこれだけで面白すぎるのですが、この程度で満足してはいけません。ちゃんと遊んでいくと、このゲームに隠された世界観が見えてくるのです。

杉原杏璃に支配された謎の国家・ナデシコ帝国

ゲーム序盤こそ、ただ人を傷つけたいだけの杉原杏璃や四字熟語しかしゃべれない杉原杏璃、部下として勧誘してくる杉原杏璃しか出てきませんが、あるステージを過ぎるあたりから「ナデシコ帝国」という謎の国家と、そこに隷属する幹部クラス杉原杏璃の存在が浮かび上がってきます。

幹部クラスの杉原杏璃との会話から、プレイヤーは杉原杏璃であり、案内役の杉原杏璃とともにナデシコ帝国に密入国をしていた事実が発覚。島に隠れ住み、杉原杏璃が支配するナデシコ帝国へ反逆を翻したことが少しずつわかってきます。そうです、このゲームは革命の物語だったのです。

100ステージ目で起きる首都決戦をクリアし、城主の杉原杏璃を倒すと彼女は解放を約束。こうして、世界は平和を取り戻します。しかし、101ステージ目に到達すると、今度はなぜか別のボス杉原杏璃が1ステージ目のボスと同じセリフで襲い掛かってくるのです。使いまわし？　いいえ、違います。

そう、革命が成功しても歴史は終わらなかったんですよ！　つまり、これは新たな革命の物語なのです。100ステージ目で革命に成功した杉原杏璃はナデシコ帝国の新たな支配者となりますが、そこに101ステージ目からの杉原杏璃が反旗を翻す。杉原杏璃は新たな杉原杏璃に討たれ、歴史は革命と支配を繰り返すのです。壮大だ！　これは壮大な歴史絵巻だったんだ!!

じつは、続編のグラビアゲームでも似たような革命が起きているので、もしかするとプロジェクトゼロのゲームは全部つながっているのかもしれません。杉原杏璃という種族がいなくなったあとも、新たなグラビアアイドルたちが革命を繰り返す。人の歴史と同じなのかもしれませんね。

もっとも、自分も全シリーズを追いかけられたわけではありませんが……。後世のためにも、プロジェクトゼロゲーム研究家による「正しいグラビア歴史」の編纂が求められていると思います。私も、出続ける限り追うつもりではありますが、これを読んで気になったみなさん。どうか、あなたもグラビア界に参戦してみませんか？　そして、ともにグラビア界の歴史を追いかけていきましょう。では、モバゲーでお待ちしています！