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あれから1年

はじめに

ふたご座流星群が見ごろというニュースを見ながら、我が家は1年前の話題になります。

息子を蝕む病気の外郭だけ見えた私にとって人生最悪だったあの日の夜家族で見上げた夜空の話、そしてそれから始まる入院の話。


さて、今年のふたご座流星群は・・・?

その前に、我が家の家族の1年を振り返ってみます。

家族の1年を振り返り

息子の話

息子のこの1年の出来事はnoteにたくさんまとめてきましたが、最近は日に日に元気になり1年前の話を笑いながらできるようになりました。
これからくるクリスマスに冬休みに年越しに、去年とは違う!と息子も待ち遠しい様子です。

「何で病気になんかなったんだろう、、」
と時々口から出てしまう日もありますが、

昨年に比べて

  痛がる率→90パーセント以上減

  笑顔の比率→95パーセント増

  弱気→70パーセント減 

  不安→60パーセント減

  目の下のクマ→90パーセント減

            (母親目視による推定)

と、はたから見れば息子にとって1年前よりだいぶ元気で幸せな時間を過ごせています。

上の姉の話

息子にとっては上の姉、我が家の長女は、
家族大好き、きょうだい大好きの一応しっかり者ですが、頑張りすぎてしまうところがあります。

もともと繊細で敏感で環境の変化に弱い性質で、さらに1年前は高校受験という自分の人生の転換期と向かい合わなければいけない時期でもあり、

好中球減少入院の頃から続く弟の体の心配、弟の入院という最愛の弟と離れなければならない寂しさや不安、母が帰宅時に不在という家庭環境の変化が生む不安な環境、

と色々なストレスが積み重なり弟の入院とほぼ同時期にメンタルが壊れました。

その後紆余曲折ありながらも4月からは新しい環境での生活がスタートしました。

息子の入院が闘病生活が家族の中にも馴染んできて、息子の心や体が徐々に回復してきたのに少し遅れて、長女の心の問題もゆっくり回復傾向で笑顔も増えました。

しかしいまだに疲れると体の不調が現れて負の連鎖となることも。
このまま回復路線を辿ってくれたら良いですが、元々の気質のこともあるので長女の方の問題も根が深いかもしれません。

下の姉の話

息子にとっては下の姉、我が家の次女は、元々我が家の元気担当で、ポジティブ系担当でしたが、
弟が入院してからは、学校や部活で忙しい中母を気遣い家のことを助ける、という優しさ担当まで担ってくれました。

がむしゃらな人なのでどれもあまり手を抜きません。結果無理がたたり、風邪をひいたり、悪化させたり、虫歯を酷くしたり、、本退院が決まったあたりから体調面では色々ありましたが、心は萎れることなく日々家族を引っ張り、常に前進を続けています。

母不在中、当初沈みがちの姉や父とはしばらく距離を置いていたようですが、今はその関係は修復され元には戻っているようです。
また、弟にも、病気前はケンカ相手として構っていましたが、病気になってからはとにかく優しく接するようになっていました。
最近になってわざとちょっかいをかけて弟をけしかけるようなことも出てきました。

父親の話

息子の父親である夫についてですが、
1年前、私は息子や娘たちにかかりきりで夫のことを気にかける余裕もなく、後から聞いた話によれば、好中球減少入院の最初救急車で運ばれた日辺りからすでに残った家族は白血病を疑っていたようで、夫は先に色々調べていて、確定した時にはすっかり憔悴していたようです。
今思えば確かに主治医との最初の面談でも前のめりでした。

入院や治療に慣れるまでは息子最優先で動いてはくれていました。しかし寛解状態となったあたりから徐々に仕事優先に変わりました。
そのことについて、何度か私とバチバチとしましたが、

息子は大事だが、仕事もとにかく忙しくなってしまったんだからしょうがないじゃないか、

と、状況は変わらず今にいたります。
息子が元気な今は確かにそれでもしょうがないか、と思いますが、当時は。。

危機感について息子との温度差も若干あり、入院してからは息子が父親につれないことも多く二人の間に少し距離を感じていました。
しかし本退院後息子の元気が戻るにつれ、元の仲良しの親子が戻ってきました。
仕事は変わらず忙しいと言いながら前と変わらず息子とスポーツをして時間が過ごせる未来が近づいてきたことに安堵し喜んでいます。

母親の話

息子にとっての母親、つまり私ですが、1年前、病院への入院を拒否する息子に「ママのために病気と戦って」と泣き落として入院を始めたというところが実はあり、入院中は息子に治療を受けさせることに必死でした。
退院後しばらくは息子から離れられない日が続いていましたが、最近は家事子育て以外に割ける時間がとても増えました。

また自分としても息子の病気と出会ってから、病気と闘う子どもたちやそれを支える人たちと出会えたから、生きてること、生きることの素晴らしさ、時間の有限性を改めて考えたり感じたりする色濃い一年でした。

今年のふたご座流星群は??

さて、今年の我が家のふたご座流星群観測ですが、
12月14日の夜9時過ぎ、みんなで夜空を見上げてみたものの、雲に邪魔され何も見えませんでした。

やっぱり見えないよねー、去年が奇跡!

と言いながらみんなで笑顔で家の中に入りました。

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