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息子の11歳の誕生日-天気は悪いが心は晴れ晴れな一日、だったよね??な話

息子、11歳になりました。
一日楽しく過ごしていたので今年は良い誕生日になったかと思えば、

"まあまあだった"
そうで、

さすがは11歳、あー言えばこー言うお年頃です。
息子の一言にガツンとやられ、当初考えていたnoteのタイトルがぐしゃぐしゃになってしまいました。


息子の今のところの人生最悪の誕生日は昨年の10歳の誕生日で間違いなく、
息子は一日病院で過ごしました。

それ以前に何度か息子から主治医に一時帰宅をお願いしましたが、
"いや、無理かなー、、"
の一言が覆ることはなく、その日になりました。

その少し前までの体調で週末の一日や二日なら大丈夫なんじゃないのかな?など親子で望みをかけてはいましたが、

誕生日頃に白血球数が減少期に入るという主治医の読み通りになり、
あれはもうしょうがなかったね、と息子と後々も話していました。


迎えた誕生日当日ですが、保育士さんが前日に誕生日用に飾り付けてくれたベッド後ろの壁は賑やかでしたが、

残念ながら休日だったので、
面会に行った私といつもより人数少なめの看護師さんたちからは直接、ビデオ通話越しに姉たちから、
夫や親戚、親友からはメッセージでお祝いしてもらった他はいたって静かに過ごしました。

息子の食欲にムラはありましたが、持ち込みのピザは美味しいと食べれました。
幸い点滴のない日だったので身体的には自由に過ごせてました。

その日中にどうしてもゲームソフトが欲しいから買ってくるようにおねだりされ、慌てて病院から近隣家電量販店まで車を出して買いに出たりはしましたが、

買い物しながら、誕生日が来てよかった、そしてそんなことが言えるだけ良かったと思っていました。


実際、その日は誕生日効果でいつも以上に元気に過ごせましたが、
その後、治療が進み、骨髄抑制が進み、バイ菌に苦しめられ、自宅に帰れたのは誕生日から半月以上も後になりました。


次の年のことなんて考えられない母とは対照的に去年から、息子は

"来年は、誕生日退院してるよね??"
"家族旅行に行きたいな"
"あ、でもやっぱうちで過ごしたい"
"お寿司とローストビーフが食べたい"

などなど、、1年間かけてあれしたい、これしたい、と誕生日がくることを楽しみにして日々過ごしました。

今年は、入院こそしていませんがまだ体調にムラがあり心配は心配です。
ただ、咳が出たりしますが、大したことはなくそして苦しそうではなく、
疲れやすいですが、少し休めば元気になります。

食べ物に関して、治療の影響が引き続いているのか、入院中にあんなに食べたがっていたお寿司を食べても美味しいと思うことがほとんどないのでそこは残念なところです。


誕生日には"家族で"を希望する息子ですが、姉たちはそれぞれ忙しく、旅行という雰囲気にはならず、家でのケーキや食事のときにみんなでお祝いする程度、そこがだいぶ寂しかったようです。

少し前に計画した通り、
誕生日の息子のお供は父母のみで我慢してもらい、息子の生まれた8時半くらいに家を出て、退院してから1番の電車を使っての遠出をしました。

プレゼントを買ったり、見晴らしの良いお店でおいしいランチを頂いたり、ガシャポンしたり、ゲーセンしたり、楽しい時間を過ごしました。

外の天気はあいにくの冷たい雨でしたが、
息子が退院した後1番の人ごみに出たと言ってましたが、人が集まる商業施設だったのでたくさんの人で賑わっていました。

普段混んでる電車は天気のせいか、時間帯が良かったのか、行きも帰りも座ることができ、疲れを溜めることなく、家に帰れました。

夜はいつもなら友だちとオンラインゲームをしますが、この日ばかりは父親を誘いポケモンカードで遊んでいました。

私としては、充実した笑顔の絶えない1日になり元気で明るい息子と過ごせた嬉しい一日になりましたが、
息子もそうだろうと思い、聞いた答えは冒頭の通り、

頭を冷やせば私もひどい質問だったよな、と息子に申し訳なくなりました。


来年無事に治療が終わっていたら今年より更に良い日になるはずです。
その通りになりますように。

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