すさみ@高知の技術屋

高知の技術屋。イマドキな技術を柔軟に取り入れ、高知や身の回りの課題を解きたい。IoT、…

すさみ@高知の技術屋

高知の技術屋。イマドキな技術を柔軟に取り入れ、高知や身の回りの課題を解きたい。IoT、AI、機械、電気、ソフト、クラウド、データ、GIS、排熱利用、空調、農、自給技術・・・研究成果を書いていきます。好きな都道府県は高知。好きな国はインド。

マガジン

  • 自作IoTシステムの構築〜基礎編〜

    『自作IoTデバイスの構築〜基礎編〜』では、IoTデバイスを自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。

最近の記事

M5Stack Japan Tour 2024 Spring Osaka 参加レポート

M5stack Japan Tour 2024 Spring Osakaに参加して得られた気づきをまとめます。 背景と目的2024/04/28(日)はMaker Faire Kyoto 2024に参加しましたが、2024/04/29(月)は大阪で開催されたM5stack Japan Tour 2024 Spring Osakaというモノづくりイベントに参加しました。現物を見たり、開発者と話しをさせて頂く中で、多くの気付きを得ることができました。主な気づきをまとめます。 詳

    • Maker Faire Kyoto 2024 参加レポート

      Maker Faire Kyoto 2024に参加して得られた気づきをまとめます。 背景と目的ものづくりのアイデアを得るべく、2024/04/28(日)に、京都で開催されたMaker Faire Kyoto 2024に参加しました。高知から京都へ。現物を見たり、開発者と話をさせて頂くことで得られた気づきを、自分なりに言語化します。プログラム(PDF)はこちら。 詳細1. 盆栽xテクノロジー 人はなぜ盆栽を美しいと思うのか? この問いに科学的アプローチで挑む「BonsaI

      • 【IoT基礎】#07 「センサー」をどう選ぶか?

        IoTシステムによって現場情報を得るためには、観測したい現象を正確に把握し、それをどのような物理量で計測するかを決定することが重要です。本記事では、「観測したい現象」と「物理量」と「センサー」を結びつけるための思考プロセスについてまとめます。 背景と目的このIoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。 これ

        • 【IoT】アメダスの気象データをSORACOMに送信する方法

          気象庁が発表しているアメダスの気象データを、SORACOM Lagoonで可視化する方法を解説します。IoTデバイスで取得したデータに、気象データを重ねることができます。 背景と目的IoTデバイスで取得したデータが、雨量や気温などの気象データに関連している場合、IoT取得データと気象データを重ねて表示させることができれば、データ分析が容易になります。それぞれのデータをExcel等で重ね合わせることもできますが、クラウド上のデータ可視化ツールであるSORACOM Lagoon

        M5Stack Japan Tour 2024 Spring Osaka 参加レポート

        マガジン

        • 自作IoTシステムの構築〜基礎編〜
          8本

        記事

          【IoT基礎】#06 「電源制御モジュール」をどう選ぶか?

          電池駆動IoTデバイスを長期稼働させたい場合、必要な時間だけ電源供給する間欠運転が有用です。本記事では、間欠運転を実現するための部品を「電源制御モジュール」と定義し、電源制御モジュールの必要性と、自作IoTシステムに適した電源制御モジュールである「Wio Extension – RTC」についてまとめます。 背景と目的このIoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どの

          【IoT基礎】#06 「電源制御モジュール」をどう選ぶか?

          SORACOM UG 九州 #13に参加して感じたこと

          2024/3/29(金)に博多で開催されたSORACOM UG 九州 #13に参加してきました。夜行バスで高知から博多へ。そしてその日の夜行バスで移動するという弾丸スケジュール。7つのプレゼンを聴講して感じたことを、自分なりに振り返ってみます。なお、発表スライドの一部は、下記ページにアップされています。 1. 社会のデジタル化を担う IoT とIoT プラットフォーム「SORACOM」 by ㈱ソラコム 松下さん下記スライドが、私にとっての重要スライドでした。 時代を振り

          SORACOM UG 九州 #13に参加して感じたこと

          【IoT】SORACOM LTE-M Buttonの日本版とグローバル版を徹底比較してみた

          SORACOM LTE-M Button日本版とグローバル版を、徹底比較しました。 案外差があることがわかりました。 背景と目的ソラコムから販売されているSORACOM LTE-M Buttonですが、日本版の他、グローバル版が販売されていることを知りました。何が違うんやーということで、比較検討します。 詳細1. SORACOM LTE-M Button 日本版とは? これです。 SORACOM IoT ストアから購入可能です。 2. SORACOM LTE-M B

          【IoT】SORACOM LTE-M Buttonの日本版とグローバル版を徹底比較してみた

          【IoT基礎】#05 「マイコン」をどう選ぶか?

          自作IoTシステムにおけるマイコンには、どのような種類があり、どのように選べばよいのか、その指針をまとめます。 背景と目的 IoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。 これまで、 #00 はじめに #01 IoTシステムの全体構成を知る #02 「電源」をどう選ぶか? #03 「電池」をどう選ぶか? #

          【IoT基礎】#05 「マイコン」をどう選ぶか?

          【IoT基礎】#04 「通信」をどう選ぶか?

          IoT基礎シリーズでは、IoTデバイスを自作する上で必要となる知識の全体像を知るとともに、自作する上で必要となる各要素に関し、どのような選択肢があり、どのように選べばいいのかを、私自身の経験をもとに整理しています。 これまで、 #00 はじめに #01 IoTシステムの全体構成を知る #02 「電源」をどう選ぶか? #03 「電池」をどう選ぶか? という記事を書きました。 今回は『「通信」をどう選ぶか?』について整理します。 背景と目的これまでの記事で、電源の選び方と、電

          【IoT基礎】#04 「通信」をどう選ぶか?

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する2〜課題と解決方針〜

          前回記事では、消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する意義と課題について、整理しました。本記事では課題解決案を考えます。 背景と目的電池駆動型IoTデバイスにおいて、消費電力量の低減は最重要課題の一つです。消費電力量を下げる手段の一つとして、IoTデバイスに接続されたセンサーで現場データを取得後、毎回クラウドに送信するのではなく、IoTデバイスに一時保存し、一括で送信することが考えられます。 前回記事では、これを実現するための方針と、5つの課

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する2〜課題と解決方針〜

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する1〜構想編〜

          電池駆動型IoTデバイスにおいて、消費電力量の低減は最重要課題の一つです。本記事では、まずは、消費電力量を因数分解し、送信回数低減の意義を整理した後、複数回の計測データを一括送信する方法について考えます。 背景と目的冒頭の通り、電池駆動型IoTデバイスにおいて、消費電力量の低減は最重要課題の一つです。消費電力量を下げる手段の一つとして、IoTデバイスに接続されたセンサーで現場データを取得後、毎回クラウドに送信するのではなく、IoTデバイスに一時保存し、一括で送信することが

          【IoT】消費電力量低減のため、複数回の計測データをSORACOMに一括送信する1〜構想編〜

          【IoT】SORACOMのIoT SIMを比較検討して見えてきた使い分け指針

          SORACOMの「グローバル向けIoT SIM」と「日本向けIoT SIM」を比較検討し、それらの使い分け指針を整理しました。 背景と目的SORACOM Air for セルラーで使用されるIoT SIMは、「グローバル向けIoT SIM」と「日本向けIoT SIM」の2つのグループに分かれています。これまで「日本でしか使わない」という理由で日本向けIoT SIMを選んでいたのですが、日本で使用されているSORACOMのIoT SIMのうち、半分以上(?)はグローバル向けI

          【IoT】SORACOMのIoT SIMを比較検討して見えてきた使い分け指針

          【IoT】LTE-M Shield for ArduinoでCBOR形式データをSORACOMに送信してみた

          SORACOMバイナリーパーサーが、CBORに対応したと情報を得ました。そこで、LTE-M Shield for Arduino(BG96)を用い、CBOR形式データをSORACOMに送信するプログラムを作成しました。また、通信量や消費電力量の比較試験を実施した結果、CBORの特徴が見えてきました。本記事では、プログラム全文、CBORの特徴についてまとめます。 背景と目的この記事から、SORACOMのバイナリパーサーがCBORに対応したという情報を得ました。本記事執筆時点で

          【IoT】LTE-M Shield for ArduinoでCBOR形式データをSORACOMに送信してみた

          【IoT】SORACOM LTE-M Button Plusで機械設備の異常検知と復帰検知を実現する2 〜ソフト設計編〜

          SORACOM LTE-M Button Plusに簡単な基板を追加することで、異常検知だけでなく復帰通知とハートビートを実現することができました。本記事ではソフト設計についてまとめます。 背景と目的設備維持管理の実務において、 ・設備異常時に通知を得たい! ・設備復帰時にも通知を得たい! ・IoTデバイス自体の不具合監視のため、一定期間ごとに通知を得たい! というニーズがあり、これら3つをSORACOM LTE-M Button Plusで実現できれば便利です。便宜上、こ

          【IoT】SORACOM LTE-M Button Plusで機械設備の異常検知と復帰検知を実現する2 〜ソフト設計編〜

          【IoT】SORACOM LTE-M Button Plusで機械設備の異常検知と復帰検知を実現する1 〜ハード設計編〜

          前回の記事では、SORACOM LTE-M Button Plusを用いて設備異常を検知する方法について考えました。 本記事では、SORACOM LTE-M Button Plusを用い、異常検知だけでなく、復帰検知とハートビートを実現する方法について考えます。 背景と目的機械設備を維持管理するうえで、設備異常の発生を即座に知ることは多くの場合有用だと思います。ただ、実運用していくと、設備異常時だけでなく以下の条件時に通知を得たいというニーズが出てきます。 ・設備異常時に

          【IoT】SORACOM LTE-M Button Plusで機械設備の異常検知と復帰検知を実現する1 〜ハード設計編〜

          【IoT】SORACOM LTE-M Button Plusで機械設備の異常検知を実現する

          設備の維持管理をされている方であれば、機械設備に異常が発生した際、設備異常情報を即座に知りたい、と思ったことはないでしょうか。色々と解決策はありますが、この記事では、SORACOM LTE-M Button Plusを用いたシンプルな解決方法を考えます。 背景と目的私は、機械設備を維持管理する仕事もしているのですが、設備異常が発生する→少し時間がたってから気づく→対応する、といった対応であり、どうしても初動が遅れます。設備異常に即座に気づき、即座に対応したい。受動的ではなく

          【IoT】SORACOM LTE-M Button Plusで機械設備の異常検知を実現する