ゆるい時代の話ではあるが

中学の行事で職業体験授業という地元の会社や商店に言って2日間仕事をするという行事があった。

職業体験の行事は地元にある国際レースが出来るサーキットがあってそこも選択できた。
事前の希望でそこを志望したのに担任は僕がモータースポーツが大好きなのを知った上でコンビニに飛ばしたのは今でもかなり根に持っている。
(後にそっちに行った友達に聞いたら午前中は施設の掃除、午後はアスレチックで遊んだりスーパーカーに乗せてもらったらしい。いいな。)

とはいえ、まわりに田んぼしか無い田舎町で一番都会的な店がコンビニなのでそこに行くこと自体には抵抗がないどころか楽しみではあった。
他の企業や商店はだいたいグループで参加するなか僕だけ一人だったのは引っかかるが。

体験初日、2日間面倒を見てくれる店員さんとの挨拶を済ませ、商品の品出しや棚の整理の仕事をやる。
お昼すぎにはレジについて店員さんがレジ打ちをする横で「ありがとうございました!」だけ言う仕事をしていたら駐車場にトラックが停まった。

お店に入ってくるドライバーのおじさん、スポーツ新聞とチューハイをレジに持ってくる。

おじさん「あれ?学生服?」
店員さん「中学校の職業訓練で来た子です」
おじさん「あーそうかそうか!がんばってね!」
僕「ありがとうございます」
おじさん「あ、袋はいらないからね」

とチューハイにテープを張り(スポーツ新聞にテープを貼ろうとしたら店員さんに止められた)おじさんに手渡す。

おじさんはトラックに戻った。。。。

あっ!チューハイ開けた!!!!

飲んだ!!!!

エンジンかけた!!!!!!!!

走った!!!!!!!!!!!!

20年くらい前の話なのでまだそういうのに緩い時代ではあるが!

もしくは僕の見間違いで別の飲み物だったと思うが!

今も昔も青と銀のパッケージの缶飲料なんて氷結しかないが!


おじさんのトラックは街の方へ向かっていく。
まだ、昼の2時位だ。

僕「(コンビニ面白いな)」

夕方、お店のオーナーが来てバックヤードで世間話を1時間くらい聞かされる
オーナー「あと10年位で閉めようと思うんだよね(後に10年位で本当に閉める)」

担任が迎えに来て学校に戻り、おじさんのことを熱く語ったのは言うまでもない。

最初に書いたサーキットへ行けなかった恨み節とおじさんの話2本立てで感想文を書いたら教育指導の先生に呼び出された。

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