今はLINE使ってるだろうけど。

2011年頃、「もしかしてiPhoneっていいの?でもソフトバンクだからなー」となんとなくガラケーからスマホが普及するかもって時期だった。

ガラケー時代だとLINEIDなんて便利なものでなく、自分でメールアドレスを決めてそれぞれがシンプルに名前ベースだったり趣味趣向がわかるアドレスなんかを登録していた。(jagarikoumai@ezweb~~というアドレスを作っていた同級生でヤンキーの鈴木くんは元気だろうか)

当時働いていた会社(物置ぼんやり軟禁事件ゆるキャラin俺事件と同じ会社)では入社時点ではiPhoneなんて持ってるのは自分だけだった中、「俺もiPhone4買ったから教えて」と昼休みに人事部の部長相手にiPhoneの大先生をしていた。

お互いに「このビルはソフトバンクの電波入らねーなー」と悪態ついたり「する相手がいないから」とbing(スマホとスマホ同士をシェイクするとお互いの連絡先を交換できるアプリ)でひたすら「おーメアド飛んできた」と遊んだりしていたら、ある日専務がニコニコしながら近づいてきた。


「買っちゃった」と当時出たばかりのiPhone4sを取り出す専務


「新しいファミコンのカセットだ!」とばかりに色めき立つ俺と人事部の部長。

専務「でも、メールアドレスの設定がわかんないんだよねー。」

当時、ソフトバンクのメールはi.softbankとつくiPhone専用のメールアドレスを設定して今で言うメッセージアプリではなくPCメールとして扱われるのでいろいろな設定がすごい面倒だったのだ。

専務「だからスサガシくんにちょっと設定してもらいたくてさ」
僕「あーいいっすよやりますよ」

専務はメモを出し「これが作ったメールアドレスなんだけどさ」と見せてくる

mx23-p12-i-atv46-kb1@i.soft~~~(例えばのアドレスです)

。。。。これはもしかしてiPhone買ったばかりままの初期メールアドレスであろうかそりゃ登録するのがめんどくさいはずだ。

僕「あーこれ初期メールアドレスなんすかね、わかりやすいアドレスにも変えちゃいます?」
専務「あ、これね僕でつくったアドレスなの
僕「!?」
専務「最初のmx26が娘の名前の頭文字と10月生まれだからxで23日生まれだからなの」

な、なぜそんな回りくどいことを・・・

専務「でね、次のa12-iが・・・」
僕「奥さんの誕生日とかですか・・・?」
専務「ううん前乗ってた車のナンバー下2桁、pは今乗ってるプリウスのp、atv46が結婚記念日5月(v)の13日(26の二倍)なの」

わかんねーよ!

専務「でもねーキーボードが小さくて打ちにくいだよねー」

と、まぁそんなアドレスにすればね!と思わなくもないが、一通りの設定をし、専務にはコーヒーを奢ってもらった。。。


が、その次の日だ。


昼休みにまた専務が来て「ごめん昨日やってもらったの消えちゃった」


また僕はあの暗号をひたすら打たなきゃダメなんですか!?
再び設定し直したが、また1週間後に同じような理由で登録を頼んでくる。

それから1ヶ月近く毎日のように専務のメールアドレスを打ち込む謎のサービスをコーヒーを手に入れるために働くことになるのだった。。。。


いまでも覚えてる。

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