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4/5 【就活セキララ日記】OBに面接されて落ちた

私は学生団体に所属している。自称だけど「世界最大規模の学生団体」と言っているし、(ほぼ)全国の大学に支部があるため、きっと日本でも最大規模なのだろう。

先日、その団体OBが多数入社している会社に面接に行ってきた。
なんとなく予感はしていたが、OBが面接官だった。

その会社は、イケイケのベンチャー企業で、有名企業だ。内定者も、インターン経験者も私の周りに多数いる。

知り合いの中の内定者は、そろいもそろって私の好きでないタイプであり、団体OBも、あまり私とタイプが合わない人たちがこぞって入社しているため、事業と理念にはとても共感をするけれどきっと人間性の部分ではねられるだろうと予測していた。

さて、面接官といえども団体OB。

大学は違うし年代も違うけれど、価値観は共有しているし、共通言語も通じる。

いざ話し始めてみると、向こうが固い。私が固いせいかもしれないが。意図してニコニコ話すようにはしてくれたし、私もニコニコしてくれたけれど、心の距離が遠い。盛り上がらないし、面接官がわざと声のトーンを上げているのがバレバレである。

話している途中から、面接官の目が泳ぎ始めた。キョロキョロしている。

目の前に座っている相手にそういう反応をされると、いやでも自分の話が伝わっていないのが分かる。途中で「これは伝わっていないな」と感じ、意図して細かく、わかりやすく話そうと試みてみた。が、

わかりやすくしようとすればするほど、どう言えば伝わるかわからなくなり、たどたどしくなってしまった。でも懸命に言葉を選び、正直に話したつもりである。

すると、面接官の鼻が詰まり始めた。

「何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…」ポルナレフ様より。

文字通り、彼の鼻づまりが起こった。鼻がブスブス言っている。息ができなさそうだ。私とあまり目が合わないし、口呼吸している。

彼が集中していないことが分かった。

「これは、落ちたな」と確信した。どんなにこちらが一生懸命に話しても、外部要因があっても、面接官を集中させられなければ負けである。

予想より早く彼の深掘りも終わり、逆質問では早口に返され、

向こうが時間を気にしているようだったので、早めに逆質問を打ち切った。

結果、落ちた。

そこに入社するつもりは毛頭なかったけれど、団体OBに面接されたことは、いくつかの学びをもたらした。

・同じ団体内だと、いやでも学生のレベル感を共有している。頭が切れる子がたくさんいる団体だと余計に、団体内の価値観で測られるため、面接の簡単なやりとりで私のレベル感がすぐにバレる。

・共通認識があって盛り上がるようであれば、場が和やかになるという点でOBに面接されることにメリットがあるが、その話題で盛り上がらなければ、ただ自分のバックグラウンドに予備知識をつけやがった面接官になる。OBであることがマイナスに働いた。

・やっぱり明らかに価値観が合わなさそうなことが内定者や先輩の段階でわかっている会社は、面接に行ってもそれが顕著になるだけである。無駄だった。

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