優待名人「桐谷広人氏」から学ぶ、株主優待の上手な使い方

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株式投資をする目的は主に①キャピタルゲイン(売買による利益)②インカムゲイン(配当による利益)③株主優待の3つです。このなかで、株式投資を勉強するとき①②について勉強する人は多いと思いますが、③の株主優待はあまり重要視していない人が多い気がします。

そこで、今回は優待名人と呼ばれる「桐谷広人(きりたにひろと)氏」の投資法から、株主優待のメリットやどのような銘柄を選べばいいかを学んでいこうと思います。

株主優待は小額投資家の味方

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株主優待は企業ごとに一定の基準が設けられていて、その基準を上回る株数を保有していれば年に数回、優待券が受け取れるというシステムです。企業によっては10万円以下でも優待券をもらうことができます。

また、優待利回りは配当利回りより高いことが多く、長期投資を前提に少額投資する人にとっては利益を得やすいメリットがあります。そのため「優待利回りが高い企業は個人投資家を大切にしている」と桐谷氏は言っています。

選ぶべきは総合利回り4%以上の銘柄

桐谷氏が買う銘柄を決める基準は「総合利回り4%以上」。総合利回りとは優待利回りと配当利回りの合計で、これが4%を超えていれば買うべきだと判断しています。これは25年保有していれば元金分が戻ってくる計算になるので、長期保有の戦略としては安定しているなと感じます。

現在は新型コロナウイルスの影響で株価が下がり、優待利回りが全体的に上がっているので「株式のバーゲンセール状態」だと桐谷氏は言っています。総合利回りが4%以上の銘柄がかなり増えているので、投資を始めたい人にはいいタイミングのようです。ただし、株価が下がっていれば企業の業績も下降しているので、経営状況はある程度確認してから投資したほうがいいでしょう。


損切りはせずに分散投資と長期保有

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桐谷氏は株価が下がっても損切りをしません。その理由は「余剰資金で運用している」「長期保有を前提としている」からだそうです。また、少額を分散投資することでリスクヘッジしています。

株価が直接影響するキャピタルゲイン、インカムゲインとは違い、株主優待は一定金額相当を受け取れるので、少数の銘柄に集中して投資するメリットが少ないです。そのため分散投資をして確実に株主優待を受け取る戦略が一番有効なのでしょう。


時間をかければ誰でも株主優待で生活できる

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出典元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58069200V10C20A4000000/
桐谷さんは株主優待のみで生活をされています。桐谷氏のような生活を望むかは別として、株主優待を大量に受け取れたら誰でも嬉しいと思います。株主優待のメリットは少額から高利回りのリターンを得られることです。

例えば、現在25歳で定年までの40年間、毎月5万ずつ投資をしたとします。総合利回りを5%と仮定して計算すると 5万×12月×40年×5%=120万 となり年間120万円、月々10万円の配当金及び優待券を受け取ることができます。

さらに65歳時点で2,400万円分(購入時点の価値)の株式を保有しているので、経済的に安定するのではないかと思います。もちろん投資額を上げたり、利回りのいい株を買えばもっと利益は大きくなります。長期投資で安定した利益を出したい、老後の備えとして生活の基盤となるストック収入をつくりたい方はぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

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