じぶんの調子がいいと思っていても、突然包丁をぞんざいに扱う人を目の前にしてしまったりすると、わたしの中のなにかが壊れて、頭の中に次々と刃物が浮かんでくる。その刃物をグニャグニャに折り曲げて球状にして勢いよく宇宙まで飛ばしてなんっにも無かった様に粉々に消してしまわないと落ち着かなくなる。そうしないと怖いから。そうしないと襲ってくるから。先端が怖いって言うと、笑いながら指刺してくる人キライ。みんなみんなキライ。じゃあエッチできないじゃん、どうするの？って聞いてくる人もキライ。みんなみんなダイキライだ。笑わないで。ばかにしないで。見下さないで。それをわたしは笑って逃れようとしないで。イヤなことはイヤと言って。ひとりで勝手に傷つかないで。でも誰も詰問しないで。責めないで。ばかにしないで。ため息つかないで。お前って言わないで。ばかって言わないで。キライだキライだキライだキライだ。