ステオキ場

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昭三ドリンク2

鈴木昭三。 昭和3年に生まれた伝説のアルコホリック。 昭三は大五郎ですらないジャイアントなる徳用ボトルの甲類焼酎を愛飲していた。 お気に入りのブレンドは、 養命酒1に対しジャイアント1で足す、ストロングスタイル。 彼は午前中から酩酊し、孫たちに雑に小遣いを振る舞うナイスガイであった。 そんな彼も齢70を過ぎたあたりで病に倒れ、やせ細った姿で旅立った。それでも最後の最後まで肝機能を壊さなかった天賦の酒野郎であった。 時は令和、前述の孫Bこと私。 血には逆らえずアルコ

    • 花見で聴く。

      あなたは桜の音を聞いたことがあるだろうか。 「桜は鳴る」 満開の桜の下、私は気づいた。 晴天、花見客の喧騒のなか、 ポテ、ポテ、、、ポテと雨粒のような微音が耳に残る。 音の正体は桜。太陽光をしっかりと受け止めた桜の花は、突如してがくごと落下する。その勢いは”ひらひら”とではなく、すぅっとストレートでアスファルトに打ちつけられ、ぽてっと愛らしく音をたてる。 この落下音がなんとも心地よい。 桜の気分次第でいつ落ちるかわからない。自由律で流れるぽてぽて音。 もはや桜に

      • 居酒屋ガツン!に行った話

        先日、妻に嘘をついた。 『昔の同期とご飯食べてくるから、今日は遅くなる。』 嘘である。 その日の目的地は足立区五反野。 敬愛するパリッコ師匠の記事で知り、以来片思い的に追い続けたお店。 記事を読み「おすそ分けシステム」の完成度に打ち震えたものである。 夕方6時。 期待と緊張に震えながら、自動ドアのボタンを押す。パリッコ師匠の記事時点より、カオスにあふれる店内。これはこれでより落ち着く空間。 まさに体育会系の部室。 店主たる寺本さんに https://twitter.

      昭三ドリンク2