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園芸通信 - ボトルアクアリウムを楽しんでいる(2ヶ月の変化記録)

2023年から、テーブルに乗るサイズのガラス瓶で魚や水草の育成を楽しむ「ボトルアクアリウム」にチャレンジしている。正確には2022年も挑戦していたのけど、当時は自分の知識不足でうまく管理できず、すぐに解体してしまった。

あれからベランダでのビオトープを2年半、室内水草でのメダカとザリガニ飼育1年を経て、アクアリウムについての知識は多少なりともついてきた。そのうえで、自分が無理なく続けられるのがこのボトルアクアリウムだと思い、始めることにしました。

2023年4月6日 立ち上げ

これが立ち上げ当初のボトル。以前室内水槽に使っていた砂利とソイルを半々に混ぜ底床とし、ビオトープのアナカリスを切って植えている。後景に雰囲気を出すための石を1つ入れてみた。これはこれでシンプルで良い感じです。

生体はミナミヌマエビ1匹。これが今回のボトルアクリウムの最初の姿。当初はエビ1匹がヒラヒラ動くのを楽しんでいましたが、その後少し寂しくなって、合計でエビ4匹、アカヒレ1匹を2Lのボトルに導入しました。

管理は様々な動画やテキストを参考にしたが、極めて単純で、定期的な部分換水程度。換水なしで管理もできると言うが、二酸化炭素の供給などメリットもあるとのことで、土日に時間があったら1/3ほど水を交換しています。

エサは限りなく絞るのがポイントで、水量が少ないボトルアクアリウムではエサが多いと水質が富栄養化し、濁りや苔が過剰に発生してしまう。もちろんそれがすべて悪というわけではないが、鑑賞性と生き物の暮らしやすさのバランスを取るにはエサが少なめの方が良いと判断しています。

ちなみにエサは特別用意しておらず、室内の観葉植物から出てしまったコバエやカイガラムシ、ベランダの柑橘樹木についた青虫を見つけたときに入れている(苦手な人はごめんなさい)。アカヒレはどれも喜んで食べているし、エビも水面まで集まってくるので「結構凶暴なんだなぁ」という気持ち。

2023年4月23日 アナカリスの成長始まる

それから2週間ほど経つと、アナカリスが目立って成長するようになってきました。よく見るとアナカリスの茎から出た根が底につき、ここで自身を支えたり栄養を吸っていたりするようです。

実際、この根が生えてからアナカリスの伸びるペースは早まったと感じますし、光合成によって気泡もつくようになりました。この気泡が光に透ける様はとても美しいんです。

この時期の悩みとしては、苔の増殖がありました。立ち上げ当初がキレイだったので余計に気になったのかもしれませんが、ガラス面に付着する苔が気になるようになりました。

擦って落とすにも結構頑固で苦労しました。ここは個人的には「ピカピカを維持しようとしすぎない」マインドが大事という結論になりました。

2023年6月11日 ワイルドな姿に

そこから2ヶ月が経った姿がこちら。アナカリスがさらに伸び、ボトル全体をぐるぐるとまわり始めています。

水質は以前よりもぐっと安定してきたようで、苔の発生ペースは減少。最後にガラス面を掃除したのは1ヶ月以上前だったような気がします。

エビ4匹、アカヒレ1匹はどれも元気に泳いでいて、時折脱皮したエビの抜け殻を見ることも。面倒なので取り除くことはしていませんが、気づくとなくなっているので誰かが食べているんでしょうか。

今後はいよいよこの環境の長期維持を考えるフェーズですね。伸びたアナカリスのトリミング、夏の高水温対策など新しい課題に向き合わないといけません。特に高水温はこの水量には致命傷になりかねないので、気をつけていきたいところです。

2ヶ月 管理した感想

さて、ここまでの感想をまとめます。置き場所を選ばないので管理が楽な一方、水量の少なさから、自然に対するある程度の知識は求められます。なので一概に「初心者向き」とは言いにくいのかなと思います。

ただ、それなりの経験があれば手軽に楽しめるのは何よりの魅力です。コスパもかなり良くて、水草も生体は最安レベルの組み合わせですし、瓶もダイソーあたりで安く売っています。自宅に使わない花瓶がある人はそれを流用してもいいでしょう。

ちなみに我が家ではル・パルフェというフランスの保存容器があったのでそれを使っちゃいましたが、他の瓶を用意すればよかったと、少し後悔しています。

というわけでボトルアクリウム育成メモ、今回はここまでです。最後まで読んでくれてありがとうございます。こうしたアクアリウムや趣味の観葉植物の話は音声でも配信しています。よかったらそちらも聴いていただけるとうれしいです。



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