岩田健太郎先生による、避難所での臨時的な健康管理の考え方
音声プラットフォームVoicyの渡部です。
災害発生時の避難所での臨時の健康管理について、感染症専門医の岩田先生がVoicyで発信されていました。非常に公益性の高い内容だと思いますので、放送をまとめます。
一番大事なのは「避難所にいないこと」
避難所は健康管理に向いていない
できるだけホテルなどに行くのがいい
避難所では睡眠がとれない、ストレスがある、性犯罪、血栓などのリスクも
避難所は人がいないのが理想。こういう話をすると「そんなこと言っても無理でしょ」と反論もされるが、日本はもともと災害が多いのだから、ホテルなどに泊まれるような仕組みを整えるべき
様々なストレスがあるのでできるだけ居場所を分散させるべき
週3〜4ホテルで、残りが避難所に行くなどができるようになると良い
避難所ではできるだけ距離をとる
インフルエンザやコロナなどを避けるためにも2m以上を距離を取る
公民館等なら個室もあるかも。階段の下も隔離スペースになる
隔離期間は症状が良くなるまでの間。できれば1週間くらい
ノロウイルスはアルコールが効かないので水と石鹸で手を洗いましょう
どうしてもダメなら手をキレイに拭き取る
喉の場合はとにかく水分をしっかりとるのが一番。塩分と水分、ちょっとの砂糖。なければお茶でもスポーツドリンク
脱水にならない目安は「おしっこに定期的にいけること」
ありがちなのはトイレ掃除のしすぎ。トイレの便器からノロウイルスが感染することはほとんどない。一生懸命やりすぎて疲れてはダメ。見た目の問題はあるがトイレ掃除は適当でいい
災害対策は適当に
災害対策はアドレナリンが出ていろいろやってしまうが、手を抜けることはできるだけ手を抜く
できるだけさぼる。被災者も支援者も
アルコール消毒はノロウイルス以外には概ね有効
手をキレイにしておけばまわりが多少汚くても病気にかかりにくい
人混みの中ではマスクも有効
あとは適度な運動、足を動かす、歩くのも大事
環境が整えばやれること、やりたいことは違うが、被災地で環境が整うことはない。最小限で健康を維持すると考えてほしい
岩田先生のVoicyチャンネルはこちらです。今回の災害対策に限らず、感染症について知っておくと良いことを定期的に発信されています。
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