21.コスプレ撮影カメラマンが最初に伸ばすスキルは何か(コスプレイヤーさんとの関係作りを考える)
コスプレ撮影初心者がどんな撮影技術から身に着けていくべきか、それに明確な答えはない。
なぜなら、コスプレ撮影での表現は作品、キャラクターなどによってあまりにも多様だからだ。
そこで、僕は、「一緒に挑戦してくれるコスプレイヤーさんとの関係性をいかに築けるか」が一番必要と考えている。
【ヘッダー写真・雷電将軍:ゆきさん】
F2.8 1/60s ISO800
Canon EOS5D MarkⅢ+EF50mmF1.4
何の能力を伸ばしていくにしても、挑戦して、時に失敗しながらも経験を稼ぐしかない。
そのためには、一緒に「挑戦」できる仲間をいかに作れるかが、必要不可欠なのだ。
今回は、コスプレ撮影カメラマン初心者から中級者にかけて、どのような点を意識するべきか、僕が意識していることを記していく。
1.撮影の中でするのは「挑戦」であって「練習」ではない
撮影一回一回に、撮影前からコスプレイヤーさんは衣装や道具、メイクなどの準備をたくさんしている。(これはコスプレでなくポトレなどでも同じ)
準備を含めた撮影の時間を、活かすも殺すもカメラマン次第だ。
だからこそ、コスプレイヤーさんを「練習台」として見てはいけない。
撮影時間は「練習」ではなく一件一件が「本番」。
その気持ちでぶつかることが必要だ。
だからこそ、撮影の中で、新しいことをする場合、新しい技術への「練習」と考えるのではなく、普段の自分の 120%を目指す「挑戦」と考えて行うべきだ。
そして、挑戦をする以上、たとえ思うようにできなかったとしても、何かしらの形で納得できる作品にする責任が生じることを、肝に銘じておこう。
撮影データを渡せなければ、撮影の時間も、それまでの準備もなかったことになってしまう。
進捗報告も大切に。
もちろん「練習」は、一人のときに行うのがいい。
慣れない環境でセルフポートレートを撮っておくと、人物撮影の練習になる。
セルフポートレートのすヽめ(人物を撮るカメラマンこそセルフポトレをするべき!という話)
2.相手を尊重する
コスプレ撮影は人と人との共同作業。
適切にコミュニケーションを取り、相手を尊重することが大切だ。
撮影中だけでなく、予定を立てるときから、撮影後も、撮影写真の送り方、掲載写真の許可などの確認、連絡を大切にしよう。
コミュニケーションを考える(人物撮影で被写体とどう話すべきか)
3.「何でもできる」を目指さず、自分の得意を見つける
コスプレイヤーさんの希望に応えることに必死になりすぎて、「自分のやりたいことができない撮影」ばかりすると、しんどくなってしまう。
何より、要望に応えるばかりの撮影を続けていると、コスプレイヤーさんとの熱量のバランスが合わなくなってしまう。
「何にでも挑戦する」ことはいつでも大切だが、その挑戦を通して、「何でもできる」を目指すよりも、自分が得意なこと、好きなことを見つけていくことに重きを置くのがいい。
趣味の撮影ならば、一回の撮影につき一つは、「自分の挑戦したい内容」を考え、相談しておくのがおすすめだ。
これら2つは、同じスタジオの同じ場所での写真だ。(布は掛け替えている)
このように、水、スモーク、プロジェクターなどの特殊撮影だけでなく、ライティングの組み方やバランスだけで写真の雰囲気は大きく変わる。
その中で、自分の好みや得意を見つけ、自身で作例を乗せていこう。
好み、得意なことに素直になる方が、自ずと熱量の近いレイヤーさんと出会えるようになる。
また、一回の撮影を次に繋げられるカメラマンになることも大切だ。
つまり、「次も撮影に行きたい」と思ってもらえること。
そのためには、「どんな内容の撮影をしてきたか」よりも、「どれだけいい撮影を経験してきたか」「どれだけ挑戦してきたか」という経験のほうが大切だと僕は思う。
いい撮影をたくさん経験できるよう、コスプレイヤーさんとのよりよい関係が構築できるようにしよう。
🔥<気遣いも大切にね! うおおお!
📸<燃えすぎて炎上しないようにしよう。
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