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月報Okishima Life 2023.10 十数年ぶりの不漁 スジエビ唐揚げ初出店大成功!

十数年ぶりの不漁でお手上げ状態

9月から一向にまともに姿を見せてくれないスジエビ。例年のことを思うと、10月に入れば多少なりとも獲れ始めるだろうと焦る気持ちを落ち着かせていた。しかしながら10月後半に入っても一向に獲れない...。こんなことは十数年ぶりらしい。(なんなら十数年前でもこんなにひどくなかったらしい。)

ここまで獲れないとさすがに毎日出漁し続けるのは、経費的にもメンタル的にもしんどい。さすがにお手上げ状態なので、2~3日に1回程度の出漁(様子見みたいな感じ)、他は漁師以外の仕事で凌ぐことに。

本来ならテナガエビのタツベやワカサギ沖引きを並行しても良いのだろうが、そこまで柔軟に動ける力量がまだないのと、今年はスジエビに集中したいので無理はせず断念することにした。

不漁の原因ははっきり分からないが、みんなが口をそろえて言うのは、「もう少し寒くならないと」です。たしかに今年は暑い。寒くなるのを待つしかないのかな。(ほとんど雨が降らないのも関係があるのかな。)

鮎やマスなどの他の魚も例年に比べて悪い年だが、今後はどうなっていくんだろうか。魚が全く獲れないと、もがきようがない事は今回で痛感した。

イサザやワカサギは多少なりとも一緒に入ってくる。だがほぼ稼ぎにはならないのが現実
10月終盤モロコが入ってきた、琵琶湖の様子が少しずつ変わってきたようだ
そんな中、固定カメラの同行班

一人前の網の導入

沖引きも一通り出来るようになったので、次の段階へ進むことに。
これまでは1人でかつまだ慣れていないこともあり、比較的使いやすいように夫婦で使用されているのよりもひと回り小ぶりな網にあえて調整をして、使用していた。
ですが、夫婦でされている方々と同じようにスジエビや他の魚を獲ろうと思えば、やはり大きな網を導入しないといけない。(漁場や時期にもよりますが)

というわけで、みなさんに足縄くくりを手伝ってもらい、大きな網を積み込んだ。

綱の長さからして明らかに大きく、ほんとに扱いきれるか少し心配だったが、綱やロープの長さ・太さ、網の沈み加減や引く早さなどの調整をひと通り終え、意外とすぐ使いこなせた。

波や風があったり、潮が早い時はより気を引き締めてやらないといけなさそうだが、なんとかなりそうだ。

巻上げ故障…。

10月末、エビが少し顔を出してきたと朗報が入り、大きな網を導入し終え、よしっ!明日から切り替えていくかー!と綱を巻上げて沖から帰ろうと思った矢先、急に巻上げが回らなくなった。。
一人ではどうにもならないので手伝いにきてもらい、無事網と綱を引き上げ、さっそく整備に出しに行ったら、まさかの日数を少し要するとのこと。なんともなタイミングだが、まぁこんなもんなのかな。

スジエビ唐揚げ初出店は大成功!

琵琶湖の魚を知ってもらいたい!目の前のお客さんに喜んでもらいたい!ということで、以前から関心のあった湖魚料理でのイベント出店。今回ありがたいことに声を掛けてもらい、出店させて頂けることに。

少しお酒も出るイベントとのことで、お酒に合い、しかも老若男女問わず手軽に食べて頂けると言えば、スジエビのから揚げ、これだ!これしかない…!
ということで、さっそくオペレーションや美味しく揚がる方法、ポスター作成など試行錯誤を重ね、なんとか形になり、いざ当日。

やはり珍しいのかブース前を通りかかられるたびに興味深そうに見て頂け、ありがたいことに老若男女問わず、たくさん購入して頂けた。

以下、お客さん方からの感想
・美味しい、たまらん、アテに最高
・やみつきになる
・こんなエビが琵琶湖にいるんや
・こんな食べ方出来るのは新鮮
・また沖島行きたい
・値段安すぎるで!(おかわり客)

これに加え、ブラッシュアップ出来る点はいくつか見えたので、前向きに進めていきます!
そして、シンプルに楽しかった…!(たぶん、こういう対面商売が向いてるんだと思う。)

ということで、初出店は無事に大成功!

早朝生簀からあげたばかりのスジエビ
揚がり加減がバリバリに絶好調

今回はここまで

不漁&故障でなかなか前に進むのに手間取っているような状況ですが、島外に視野と足を運んでいく準備は着々と進められているように感じ、ワクワクしています。

少しでも早く船の復帰に期待しつつ、変わらず今の自分に出来る事を進めていたいと思います!

では!

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