見出し画像

2019-09-09 Tech-on Meet Up #08 「ロボティクス〜人と生活を支えるTech〜」 #TechOn東京

2019/09/09に開催された Tech-on Meet Up #08 「ロボティクス〜人と生活を支えるTech〜」 のイベントレポートです。

●イベント概要
今回のコアテーマは「ロボティクス」
少子高齢化に伴う労働力不足やAI技術の発達を背景に、今後ますます加速していくであろうロボットの実用化。そのロボットで使われる技術が「ロボティクス」と呼ばれておりますが、

・人工知能(AI)に関する分野
・視覚・手足による認識などに関する分野
・動作・行動などを制御する分野
・それらを支えるハードウェア

など多岐に渡っており、それぞれの分野において、人間社会への適合を目指し課題解決が日々取り組まれています。
本Meetupでは登壇者の皆様に、これまでのロボット開発での苦悩や、結果としてどのようなものが受け入れられるかなど、得られた知見・技術をご紹介いただきます。
ロボティクスに関わられる方はもちろん、AIやその他分野で活動されている方も、この機会に人と暮らしを支えるロボットの技術について、考えを巡らせていただければと思います。


■人が信頼してしまう「インタラクションの設計」

馬場 惇さん [サイバーエージェント]

画像1

●サイバーエージェント
・ソフトウェアな会社
・インターネット広告が大きな売上構成
  ここでAIを使いたい

●AI Lab
・2016年〜
・対話エージェント
・石黒研究室との共同研究
  マツコロイド
  菩薩の代わりをするアンドロイド
  など

●対話エージェントによる接客
・次のデジタルマーケティングの媒体
・エージェンシーを持った媒体
  チャットボット、バーチャルエージェント、ロボットなど
  カスタマーサポートでユーザーと一緒に怒る
  選択式でユーザーの行動を絞り込めるのでは?

●ロボット
・やりたいサービス提供の姿
  気遣い・おもてなしでラポールの形成
  できた関係から情報推薦で行動を促す
  関係性を使った広告・接客
・インタラクションで成り立たせたい

●東急ステイ
・仮説
  人だったら押し付けがましいサービスが
  ロボットだったら受け入れられるのでは?
・現在のホテルサービス
  チェックイン、チェックアウト以外は人が介在しない
  この間をロボットがつないだら?
    部屋の中はセンシティブ
    通路やエレベーターホールに設置
・目指しているところ
  積極的な介入を目指している
  ロボット側から声がけ
・実際
  廊下はそんなに会話はない
  エレベーターホールは10秒〜1分の待ち
  話しかけたくなるが、対話は技術的に難しい
・Passive-Social
  ロボット同士の会話にユーザーを巻き込む
  参加している感が生まれる
  声がけ
    -> ロボット同士が会話
    -> ユーザーは会話に耳を傾ける傾向
・結果
  ポジティブな印象
  宿泊日数に正の相関
  まだ共用部での実績
  次はプライベートな空間で

●遠隔操作ロボット
・社会問題を解決する手段として、いろいろなところがやっている
・自律ロボットの大きな課題
  状況認識と対話能力が低い
・人間が持っている能力をロボットを通して使える
  自律の学習データが手に入る!
  -> ここからモデルを構築
・ほとんどは、人間が操作していることを明かしている
  -> 逆に薄めてみたら?
    ロボットの受け入れられやすさ、無邪気さ
    人間の対話能力、状況認識能力
    でも、反感が生まれるかも
・リアルタイム音声変換で声をロボット的に
  裏で人間が操作している感が一気に薄まる
・人間ではできない表現能力を拡張
  感情をLEDパネル + SEで
  情動感染が起きやすく
・竹芝夏ふぇす
  子供と一緒にダンス
  従業員と一緒に呼び込み
  アンケート
    利用者も操作者も楽しさを多く感じられる
    満足度も乖離せず同じ程度に

●Q: マイク難しい。何か解決策ありますか?
・マイクは諦めていて、全部受ける
・話しかけているかどうかを判断するモデルを構築中


■ロボットを社会進出させる。厨房の中で働くロボットの課題と苦悩

Taiki Satoさん [コネクティッド・ロボティクス]

画像2

●佐藤さん
・渋谷MODI 変なカフェ 店長
・ハウステンボスのたこ焼き調理ロボット

●コネクティッド・ロボティクス
・プロダクト
  たこやき、朝食、ソフトクリーム
  フライヤー、食器洗い、シェフとコラボ
・調理をロボットで革新する
  どのロボットでも使えるロボットアーム
  画像認識
    ロボットアームができることは「もって、運ぶ」だけ
    画像認識をつけて、焼き色の判断など

●お客様が変わってくる
・オーナー
  まずはビジネス的な営業
・スタッフ
  導入後に使うのはスタッフ
  トラブル対応次第で評価が変わる
・カスタマー
  ここまで整ったら
  魅力的に魅せる ことを考える

●ロボット開発の苦悩
・飲食業従業員のペイン
  熱い、やけど
  冷たい、手が荒れる
  臭い
・飲食業経営のペイン
  人が採用できない
    待つ
    時給を上げる
    ロボットを採用

●ユーザーからのWants
・顔、しゃべらせたい、踊らせたい
  価格上がって買いますか?
・MustとWantを整理
  ユーザーも、開発者も
  一回つくるとなくせない
  メンテナンスし続けることになる

●ロボットがつくると流行るのか?
・最初の1,2ヶ月はアーリーアダプターがたくさん
・このまま続くのではと勘違い、でもその後は、、、
・飲食店に行く目的
  ロボットを見たい: 食べない
  お腹が空いている: 食べる
  -> 飲食業の本質はぶれない

●飲食店の目的
・それぞれ利用の目的が違う
  ファミレス、居酒屋、立ち食い、コンビニ など
  -> ファミレスや居酒屋はメニューが多いので難しい

●ロボットに顔は必要か?
・つくってみたが、ハードがあるとメンテナンスが難しい
  人を追いかける目
  モーターが壊れると、片目だけギョロギョロ
・直接ついていると顔として認識される
  ディスプレイだとアームとの距離が大切
・目が書いてあるだけでだけでOKそう

●何分ロボットを見ていられるか?
・90秒が限界
・20〜45秒がベスト
・たこやきは20分、長くて見ていられない
  ロボットの動きが遅いと、同じ時間でも遅く感じる
  ムダだけど、ボタンを押すなどは「おっ!」が生まれる

●やめたほうが良いこと
・現地で開発する
  熱い、ネットが細いなど
  エンジニアが疲弊
・技術に固執する
  AIを売りにしても、料理は売れない
・ハードを作りすぎる
  時間がないので3Dプリンターでつくるが
  バキバキ折れたり

●開発ポリシー
・simple、visible、tangible
  かっこいいのが出てきても、使いにくい


■巨大ロボット開発最前線

吉崎 航さん [アスラテック]

画像3

●最初の巨大ロボット
・ギリシャ神話の時代からあったらしい
  -> ヒトは巨大ロボットをつくりたい

●どのくらいから大きい?
・人間より大きい
・服と言えない
-> 人間の2倍くらいから
-> 要はアニメに出てくるあれ

●もう買えます
・人が乗れる
  クラタス スターターキット
・自動車が変形
  J-deite RIDE
・映画に出演
・日米 巨大ロボ対戦
・お台場の続編で動くガンダムが計画中

●V-sido ブシドー
・電動、油圧、空圧などの駆動部を抽象化
・ロボットをつくらない、動かす

●巨大ロボ実体化
・歴史
  1970年代 ガンダム
  1980年代 トランスフォーマー
  1990年代 パトレイバー
・なぜ?
  それぞれを見て育った子どもが
  40歳くらいになってつくる

●人型の発想はわりと役に立つ
・両腕があれば、片方で抑えて、もう片方で違う動作
・タイヤと別に脚で安定させる
など

●人間のサイズを2倍にすると
・重量は8倍
・骨の強度、筋力は4倍にしかならない
・関節トルクは16倍必要
-> 軽くて、強くする必要がある
・駆動部を抽象化しているから
  小さいロボットが動くと、大きくても動く
  小さくつくってモーター駆動
  ->大きくして油圧に切り替えたり

●巨大ロボットに役割を与えて、ビジネスになる
  Tシャツやおもちゃ、映画出演

●なぜ巨大ロボットをつくるのか
  「アスラテックがあるから」にしたい!


■感想

Passive-Social のロボット同士の会話にヒトを巻き込むって、面白い発想ですね!いろいろな分野に適用できそうでワクワクします!
遠隔操作ロボットで、自律の学習データを収集する話を聞いて「AIは職人を量産するもの」ということを思い出しました。量産するにはデータが必要で、自律時と同じインタフェースで、人が操作した状況をつくらないとデータは集まらないですね。

飲食業から転職してきたので、ペインや気づきのポイントは共感がたくさんありました。手荒れ、臭い問題は本当に深刻でした。多分まだ同じ状況が続いているはず。。。美味しい料理を、熱い気持ちでつくってくれている皆さんを、楽にできる状況を早くつくりたいですね!

ロボットをつくるなら常識なのかもしれませんが、駆動部に電動、油圧、空圧があるのを初めて知りました。そしてハードを動かすから、独自の信号を送るように制御しないといけないから、駆動部を変える = 大きな作り込みの変更なんですね。ソフトではいつもやっている抽象化ですが、ハードになって動いているのを見ると、その凄さを改めて感じられました!

登壇者の皆さん、運営の皆さん ありがとうございました!



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

いつも応援していただいている皆さん支えられています。

ありがとうございます!シェアしてもらえるとうれしいです!
8

諏訪真一

プロセスのデザイナー兼エンジニア https://suwa-sh.github.io/profile/

Virtual Life

バーチャルとリアルの行方
2つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。