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人は無意識にニオイに引き寄せられる

テレビ、新聞、youtube、あらゆるメディアを見れば広告が出てきます。

建物、電車、タクシーなどなど
日常生活の中でありとあらゆるところに広告が存在します。

まさに現代社会は広告に囲まれて生活しているといっていいほど
広告は日常的な存在になっています。

広告とは
商品や会社、そのサービスを認知してもらおうと視覚的に訴えかける行動ですが、これは人間が視覚にかなりの比重を置いていることで成立している現象です。

人間以外の生物の場合、
視覚や脳がそこまで発達していないので
広告を出しても全く反応がありません。
逆に嗅覚が異常に発達しているので(というより人間の嗅覚が低い)
嗅覚が伝達手段として大きな役割を果たしています。

「オイラはここにいるぞー」

「ここはオイラの縄張りだからな」

「あっちに獲物がいるかも」

「敵が来たぞー」

など嗅覚が生きていくうえで非常に大きな役割をこなしています。

このように人間以外の生物の場合、嗅覚はある意味で広告的な効果を持っていますが、むしろ広告が見つかってしまうと生命の危機に関わるので
あえて広告効果を消したり
広告を嗅ぎ取ったりする能力が進化してきました。

広告を出すのではなく広告を嗅ぎ取る能力です。

皆さん良くご存じのサメの嗅覚に至っては、
50メートルプールに1滴の血を垂らしても嗅ぎ分けるとか、
血液を100万倍に薄めても嗅ぎ分けられるとか、
人間には、にわかには信じられない程むちゃくちゃな研究報告があります。

あとサケ(鮭)
生まれた川に戻ってくることで有名ですがこれを「母川回帰」というのですが、サケが母川回帰できる要因のひとつとして、
川の匂いが関係していることも指摘されています。

匂いだけを頼りに数百キロも離れた海から産まれた川を見つけて戻って来るってどういう嗅覚なのか想像もつきません。
人間がどうのこう云える範疇を完全に凌駕しています。

そんなサケでも敵わない
魚類最高の嗅覚とも言われているのがウナギです。

そうあのウナギですよ。

その嗅覚は、
一万トンの水の中に一グラムのアミノ酸を溶かしても感知できるそうで、
夜行性のため視覚は弱い変わりに嗅覚がとんでもなく進化しました。
まさになんちゅうレーダーやねんって感じです。


その優れた嗅覚は犬より優れているそうで
麻薬犬ならぬ麻薬ウナギが誕生するかも知れません。
(どうやって訓練するのか知らんけど…)

いくら人間が嗅覚を退化させたとはいえ
生物学的に見た場合、良くも悪くも
嗅覚は相手を引き寄せる要素を持っていることがわかります。

人間も視覚広告では目に止めないものであっても
美味しそうな香りが漂ってくれば
「おぉ…どこからかいいニオイするなぁ」
と引き寄せられますよね。

人間も潜在的に嗅覚の広告効果は本能的に備わっているものです。

人間は嗅覚が低いので視覚によっての認知活動が進化してきましたが
生物学的には嗅覚による認知活動の方が効果的です。

ニオイを味方につけるということは
相手に潜在的な需要を呼び起こすことになるので是非活用してみてください。


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