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島に憧れる私が過ごした2週間vol.1~ 五島列島“くらしの学校「えん」”~

屋久島、奄美大島を経て、自他共に認めるほどすっかり島の魅力にはまってきた。
次はどこの島行くの?って聞いてくる友達がいたり、家族も屋久島や奄美大島がテレビでやってれば過敏に反応したり笑
そんな中、ふとお母さんが言ってきた。「この前テレビで五島列島に移住してレストランをやっているご夫婦の話がやってたんだけど、あれよかったよ~」「自然綺麗で、すずの将来はあぁいう感じかなぁ」と。
そのテレビを見てもいないのに、”五島列島”という響きと、自然や海が綺麗だったと言われたことで、五島列島が気になっていた初夏。

この頃から自分は都会の暮らしには合っていないなぁと思うことが増えてきた。
・夜遅くまで起きていられず、朝型人間がち。夜遅くまである飲み会やバイトや遊びが苦手
・自然に囲まれていたい気持ちが強く、コンクリ住宅街が物足りない
・物欲があまりなく、流行にもあんまり興味がなく、たくさんのものに囲まれている必要性を感じない(あったらあったで便利だけど笑)
・人混みが苦手で、特に都心部の大きな駅やお店では人酔いをしてしまう
・人と人とのかかわりが薄い(気がする)都会はなんか悲しい…

だからといって田舎に住んでもやっていける人です!とまではまだどこかでちゃんと暮らしたわけじゃないし自分では思わないけど、都会よりも田舎の方が向いてんじゃないのかなって思う節が多い。

そんな状況の中、さーて夏休みは何するかなと調べていたら見つけたのが「島キャン®島おこしインターン」
島おこしインターンは、離島で職業体験をしながら、島おこしをはじめよう!という新しいカタチのインターン

昨年の就業先例を見たら、離島ばっか!最高すぎでしょこれは行くしかないと即決!
説明会に出て、就業先を決めることに。
就業先は宿泊場所、食事を自分で決めなくていいところ、自然と人に関われるところ、でも正直島ならどこでもいいという感じで探してた。

そしたら見つけてしまった……

自給自足⁉、滞在型観光教育⁉、しかもあの五島列島じゃん!
これはここに行くしかないと思って、他の候補に見向きもせずここにしか行きたくないという希望を出した。

中通島

東京からは、東京→長崎空港→長崎港→有川港という感じで、行くのにそれぞれ、2時間、1時間、1時間40分。家を出てから受け入れ先の方と会うまでは8時間くらいかかった。
最後に乗った長崎港から有川港までの高速船には全くいい思い出がない。その日は海が大荒れ。船が揺れまくり。窓際の席に座っていたら、波が窓ガラスいっぱいにばしゃーってくるくらい。
途中から船酔いしっぱなし。寝たくても気持ち悪くて寝れずただただ耐える1時間40分。気絶したいと切に願ってた笑

そんなこんなしてやっとついて、私が過ごしたのは五島列島の中の”中通島”
五島列島で2番目に大きな島で、十字架に似た形をしているところ。
長野県新上五島町にあるので、中通島ともいうけど、上五島という方が多いよう。

出会い

有川港で迎えに来てくれたのは受け入れ先の方小野敬さん。通称"ごりりん"とこれから一緒に2週間過ごす"りん"。
気のよさそうで面白そうなごりりんと柔らかい印象のりん。りんと私は家が近かったり大学もお互い知ってたりして安心した。けど上五島内の別の事業所で既に2週間いたらしく、もう上五島に詳しかったから最初は自分だけ何も知らずちょっと置き去りな気分でもあった…。

自己紹介もして打ち解けながら、港から車で数十分。民家も人も店もなくなり、急な下り坂を下ったところが今回の舞台 "くらしの学校「えん」" 。

着いたら、前の期間にえんに滞在していた大学生2人がいて、その二人は私たちを入れ替わりになるのでその日が最終日。せっかく出会えたのに次の日にはさよならなのちょっと悲しかった…

くらしの学校「えん」とは

日本の西端・五島列島の中通島で、海水からの塩作りを基盤に、自給自足の暮らしを実践しているのが、くらしの学校「えん」。(以下"えん")

オーナーの小野さんは、もともと東京でサラリーマンをしていたが、自給自足のできる土地を探して国内外を旅し、中通島にたどり着いたそう。

移住してきた当時、今住んでいる場所は無人の集落だったそう。廃村の一角の荒屋に湧水を引き、橋をかけるところからはじまり、住環境をはじめ、田んぼや畑、ハーブ園、家畜小屋など食環境を整えていった。

普段何気なく与えられている生活環境、自分たちの手でつくり上げることによって、その大切さに気づくことができる。
ここでの生活そのものが学びになると思い、体験・滞在型の観光教育の拠点として、くらしの学校「えん」を始めた。
2001年から小中学生の野外キャンプを実施し、これまでに41回開催、島外から650名以上の子どもたちが参加したそう。
最近では野外キャンプの主催はやめ、山村留学を行っているとか。
ん…「山村留学って何??」…これは後ほど


島キャンを利用して私はりんとまるまる2週間、ここでお世話になった。
この2週間は人として大事なものを気づかせてもらえた、かけがえのない時間となった。
この大きな2週間をトピックに分けて書いていこうと思う。

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