見出し画像

郡山・仙台旅行記



三月の暮れに、郡山と仙台を旅行してきました。

主にお酒と食い倒れの記録です。


3月15日(金)

仕事が終わって速攻で車に乗り込む。

この日は郡山で飲む予定。
絶対に定時に終わらせると心に決めていたが、
緊急患者がはけずに結局18:00を過ぎる。

死ぬほど急いで準備をして、郡山へレッツゴー!

二時間くらいで着いたかな?
友人の運転なので、わたくしは車内で
のんびり過ごさせていただいた。笑

郡山は初めての地。
きっと田舎だろうとたかを括っていたのに
いざ着いたら思ったよりもめちゃくちゃ栄えていて
拍子抜けしてしまった。

流石に侮りすぎていたようだ。笑

そして、
たった数時間前まで仕事をしていたのに
今は全く見知らぬ土地の見知らぬ居酒屋で
ビールを流し込んでいるという状況に
頭がクラクラしそうになる。

日常と非日常が混ざり合う夜。

いよいよこれから始まる旅行への楽しみも相まって
ふわふわと気持ちよく酔っ払う。

郡山!
仕事終わりに
見知らぬ土地で飲むビール is 最高
ちょうどいい居酒屋さん
おしゃれすぎて今福島にいることが
信じられない笑
また絶対いきたい…


3月16日(土)

早起きして、宮城の南部にあるキツネ村へ。

広い敷地にたくさんのキツネが野放しになっていて、
その中を人間が歩いて見学するようなスタイル。

スマホを落としたら100%持っていかれるとか
手を出すと100%噛まれるとか
とにかく脅されたけど、
キツネの方も人間をずいぶん見慣れているようで
すぐ脇を通っても全く興味を示さない。

本来なら野生にいる動物に
こんなに近付けるのは率直にすごいと思った。

そしてキツネがとにかく可愛い。

この日外はかなり冷えていたのに、
朝日を浴びたキツネたちはみんな気持ちよさそうに
丸まって眠っている。

でも、真冬に比べたら
これでもかなり暖かくなった方なんだよな。
なんか、野生で生きていくって大変なことだな…と
野生とは程遠いこのキツネ村で実感する。

一匹、足を怪我していて肉があらわになり
骨まで見えそうなキツネを発見し、
これはまずいと直感で感じて
すぐに係員さんに知らせに走る。

そのキツネは、他のキツネから隠れながら
怪我した足をいつまでもゆっくりと舐めていた。

早く良くなりますようにと願うように
誰にも悟られずに痛みと戦っている様は
とてもけなげで、
そのけなげさに涙が出そうになった。

野生で生きるということはこういうことなのだ。
(ここは野生ではないんだけれど)

すぐに駆けつけてきてくれた
驚いた様子の係員さんが、
怪我キツネにガブガブ噛まれながらも
すぐに救護室に連れて行ってくれた。

これでほっと一安心。

怪我キツネが意外と元気そうなことにも安心した。

いやあ、大変なお仕事だなあ。
何百匹の野放しのキツネを
全て管理しているなんてすごすぎる。

でもきっとキツネたちのことを好きだから
続けられるんだよな。

いいお仕事だなあ、と思った。

可愛過ぎる、あんたらほんとは犬やろ?
か、かわいい〜〜っ(叫)
餌を持つ人間に媚びるキツネさん、可愛い
ふたごちゃん


キツネ村を後にして、
予約していたランチのお店に向かうため仙台へ。

お目当ては、
「福わらひ」というお店のハンバーグランチ。↓


もうとにかく、
見た目も匂いも味も美味しいの三拍子で、
本当に幸せな気持ちになった。

こりゃ知らないと絶対に辿り着けないわ
3個もある、、✨
はい、天才です


その後仙台の街並みをぶらぶら散歩して、
昼飲みに備えてホテルにチェックイン。

仙台の街中でピックアップしていたお店を
順番に回って一杯ずつ飲むことに。

この時点で昼の14:00頃だっただろうか。
ここから怒涛の飲酒タイムが始まる。

おしゃれなお店が多くて楽しい!
気の早いお花見をしながらワインを🌸
わざわざ漢方専門店みたいなとこで買った
強そうな薬、黄連解毒丸
お、おしゃ〜〜!!!
こちらではワインとジンを一杯ずつ


20:00から牡蠣のお店を予約していたので、
それまでにいろんなお店を巡って
とにかく酒を入れまくる。

酒好きかつ大食いの友人としか
できない趣味である。

仙台は街並みがおしゃれですごく素敵だった。
歩いているだけで楽しい。

なんか、仙台ってほんと都会だなあ。
高速降りたらすぐ都会なんだもん、
びっくりしちゃうよなあ。

そんなことを考えながら酒を入れ続け、
いよいよ時刻は20:00。本命の牡蠣のお店へ。↓


なぜこのお店を選んだかというと、
なんとこのお店、
生牡蠣も焼き牡蠣も一個100円なのだ。

嬉しいという気持ちよりも、
なぜ??どうして??という気持ちが先行する。

予約したくせに
若干怪しく思いながらお店に向かうと、
こじんまりとした感じの良いお店だった。

横丁なだけあって中はめちゃくちゃ狭いし、
トイレもお店の中にはなく
横丁で共有のトイレが二つあるのみだったけれど、
それ以外はいたって普通で
牡蠣がほんとに100円で出てきたもんだから
びっくりしてしまった。

ほんとにそれでいいんだね?!と思った
信じられるか?これが一個100円なんて


これ、おしゃれなお店だったら
一個800円とかで売ってるよ?と思いつつ、
この奇跡の店に感謝の涙を流しながら
貪るように牡蠣を食べまくった。

生牡蠣は12個、焼き牡蠣は6個食べたかな。

それでも一人1800円。もはや怖い。

それに、昼からずっと飲み食いしていたのに
その後に牡蠣が18個も入る
自分の胃袋にも若干の恐怖を覚え始める。

一体どこまで食べれば気が済むんだろう。

まあでも、この日一日で
あまりにもたくさんの牡蠣を食べたので
もうしばらく牡蠣はいいや、、

…と思っていたはずなのに、
今これを書きながらまた
牡蠣食べたいナァとなっているので
人間とはなんと愚かなものよ、
という気持ちになっているところ。

とにかくまたすぐにでも行きたい。この天国に。


牡蠣で満足した後にようやく酔いが回ってきて、
ウォッカのお店や麻婆豆腐が有名なお店などに
突撃しては、またまたお酒を流し込む。

この横丁自体常連さんが多いようで、
ちらっと中を覗くだけで酔っ払いおっちゃんたちに
この店に来い!と手招きされるので、
どこのお店に入ろうか本当に迷ってしまった。

酒飲みの陽気さたるや。

トイレが横丁の真ん中にどかんと二つあるので、
そこでも酒飲みの交流が始まる。

この横丁の常連だというお姉さまに、
「新潟の人で悪い人はいないのよォ!
私、新潟大好きよ!故郷を大切にね!」
と唐突に話しかけられ、たった一言だけなのに
なぜかものすごく嬉しくなった。

人生は、一期一会。

二度と会うことがない、と決まっている
行きずりの人間の好意や親切ほど、
清らかで美しいものはこの世にないと思う。

いまスマホのケースに入れてる
美味しいハイボール
作っていただくときの空気が辛すぎて
その場にいる全員が咽せるほど。
その分死ぬほど美味しい!
酔ってる時に知恵の輪の存在意義を考え始めると
何もかもわからなくなってめちゃくちゃ笑える



一体どれだけ飲めば気が済むのか私よ、
とつくづく思うんだけれど、

でも、体型のことやお金のこと、
胃袋の容量のことなどを何も気に留めずに
好き勝手に飲み食いできるということは
どれだけ幸せなことなんだろう、と思うと
途中で泣きそうになってしまった。(酔いすぎ)

でもこれは本当に、
若い今だからこそできることだ。

だってこんなこと、
10年後20年後には絶対にできない。
立場的にも、体調的にも、お金的にも。


今できることは、今のうちに
一通り全てやり尽くしたい、と最近よく思う。

病気で当たり前のことができなくなる方々を
たくさん見ているからだろうか。


いま私は、
80歳の自分からタイムスリップしてきたんだ、
と思い込みながら日々を過ごすと、
本当に何もかもに感謝したくなるからオススメ。

80歳の私は
歩くことすらもままならないだろうし、
こんなに食べたり飲んだりすることなんて
絶対にできなくなっているはずだから。

そういう意味でも、
自分で記した旅行記って大事だなあ。

おばあさんになってからも
noteが残っているとは思えないけれど、
こういうふうに書くことで
旅行を振り返ることができるというのは、
すごくいいことだなと思う。

実際にもうその地には行けなかったとしても、
読み返すだけで絶対に楽しいもの。

…と話は逸れましたが、
結局この日は朝の2:00頃までお酒を飲んで
フラフラになりながら帰ったのでした。

結局12時間耐久レースと化してしまった。笑

でも本当に全部美味しかったし、
酔っ払いながら友人といろんな話をするのは
本当に楽しかった。

いや、違うか。
きっと本当に楽しかったから、
全てを美味しいと感じられたんだろうな。


3月17日(日)

二日酔いのこの日、
仙台で司というお店の牛タンを食べて
(とってもおいしかった)、
いざ会津の旅館へ向かう。

昨日はせんべろ横丁でワインとウォッカの日、
今日は旅館で日本酒の日、と決めていたのだ。

今回お世話になったのは
山中に佇む歴史ある素敵な旅館。

お部屋は広くて、すごく贅沢なつくり。


14:00すぎに早々にチェックインして
すぐに温泉につかってまったりと過ごし、
夕方には豪勢なお夕飯をいただく。

旅館について、
温泉もご飯も何もかも全て終わらせたのに
まだ20:00!!!
しかもこれから何をしてもいいなんて!!!
となるあの瞬間が、本当に好きです。笑

そのために旅館に泊まっているまである。

とにかく、本当に良いお宿でした。

美味しいがすぎる
良いお部屋だった
素敵!


3月18日(月)

素敵な旅館が名残惜しく、
ダラダラしながら遅めにチェックアウト。

猪苗代湖のほとりに洋館があるとの情報を仕入れ、
さっそく車を飛ばして向かう。

聞けば、そこはかつて天皇家が建てた
別荘なのだそうだ。

猪苗代湖があまりに美しいので、
ここならゆっくり過ごすのに
ちょうどいいと判断するのもわかる、と
昔の天皇家の人々に妙に共感する。

昔は天皇の家系かそのお客様しか
入れなかったであろうこの素晴らしい別荘に、
私のような庶民がノコノコ入っていって
中を見せてもらえるなんて、
私は現代に生まれてきて本当によかった、
とつくづく思うのだった。

昔の人はここをいくら素敵だと思っても、
中には絶対には入れなかったのだから。

今っていい時代だよなあ、と考えながら
美し過ぎる装飾や調度品をゆっくりと眺めた。

ドレッサー可愛過ぎる
展望台まで見せてくれる洋館は
なかなかない。
安全が担保できないからなんだろうけど
福島はまだまだ雪でした。


この洋館見学を最後に、悲しみの帰潟。

この三日間、食べたり飲んだりのんびりしたり、
忙しなかったけれど本当に楽しかったな。


また、 こういうふうに自分たちの思うがままに
過ごせるような旅をしたい。

きっと、今しかできないことだと思う。

それができるうちに、
もっともっといろんなところに旅に出たいな。


おわり!

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?