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#226 大人になってから頑張る。は難しい

就職活動が盛り上がってますね。

社会情勢や業界の動向は一切鑑みず、ある時期が来たら画一的に動き出すニッポン式就職活動にいろいろと疑問は感じつつも、

今回はその仕組みもふまえて、学生時代の頑張りの大切さを改めて力説してみようと思います。



■勉強より経験

ちなみにこの意見というのはすべての人たちに当てはまるものではありません。

ただ
一般的な学生生活を送り、一般的な就職活動を経て、割と長い間一般的なサラリーマンをしてきた自分が感じるという点で、多くの人に当てはまるのではないかとも思っています。


まず何といってもですね、
学生時代にどんなに勉強に励んだところで経験には優らない部分が多いというのがひとつあります。

良い社会人、すなわちサラリーの多いビジネスマンというのはいかに良質なインプットをしてきたか、そしてそれを発揮する豊富なアウトプットをしてきたか、という経験値に比例するんですよね。

学生時代の頑張りの大切さを力説しようとした矢先に「勉強より経験だ!」と、それを否定するような意見を述べましたけど・・・


実はですね、
この良質なインプットや豊富なアウトプットの場というのは、大きな会社(一般的な大企業)ほど得られやすい。
これは真実です。

そして今の日本は、画一的な就職活動をしているため学生時代の立ち位置によって、選べる企業の幅が決まっているのもまた事実。


つまり勉強に励んだところで経験しなければ意味はないと言いつつも、
一方で勉強に励んでそれなりの立ち位置を掴んでおかないと、将来的にいい経験が得られない仕組みなのです。



■良質なインプット

社会人としての価値を上げるための経験値。

これにはまず良質なインプットが必要だと思うのですが、これもまた会社の環境が大きく左右します。

つまり、
一般的に(必ず、と言い切るわけではありませんが)良質なインプットを得たければ良質な人材のいる組織に属するべきです。
それはすなわち、質・量という点で大企業の方が高確率です。


そして人材のみならず、実体験の場という点でもそこは大企業の方が有利です。
つまり機会が多いんですよね。

しっかりと研修を受けて、実際にそこに身を投じてみる。その時に参考にすべき良質な先輩、同期が多い。
この環境を得るためにはやはりそれなりの組織に属した方が有利なのかな、とそう考えます。



■豊富なアウトプット

一方で学んで得ただけでは自分の中に体系化できません。

やはりアウトプットをどこかでしなくてはいけないわけですが、それについても会社の環境が重要であると言わざるを得ません。


経験を積むという点で、それは大きな(金額が大きい、あるいは社会的影響度が大きい)仕事であればあるほど有効です。
そしてこのような機会に巡り合えるのもまた大企業の良さだったりします。

一方で、人が多くて任されにくいというデメリットもあるのですがそこは心配無用ではないかと思います。
なぜならしっかりとインプットを積み上げてきた人であれば、どんなに人材が塞がっているように見えても重要な任務を任せられる機会は必ずやってくるからです。

逆に少数精鋭でどんどん仕事を割り振られる方が危ないかな、とも思います。
既に実力が備わり本人が充実していれば最高なのですが、得てして若手の場合は実力以上の内容を振られて放置される、いわゆる無茶振りだったりするからです。

これは成長の機会とは言えません。



■大人になってから頑張るは難しい

Youtuberの台頭で、勉強だけが全てではない!という論調にとても説得力が付いたし、その通りだと思うんですけど、

一方でそれ以外のその他大勢にとっては、
学生時代に積み上げてきた立ち位置と、それによって得られた環境というのが大きくものを言うな、と感じます。
そしてこれは過去からあまり変わっていません。

良い環境で、
良質なインプットと豊富なアウトプットを得て益々社会人としての価値を高めていく。

一発逆転の要素が強そうな転職においても、結局強いのはこのようにして力を付けてきた人たち、すなわち学生時代から頑張り良質な環境を得てきた人たちなのです。



必ずしも、学生時代の頑張り=偏差値の高い大学ではない!というのは同意します。
しかしながら偏差値の高い大学を経ていない人というのは、出来なかったのではなくてそうしなかっただけなのであり、それ相応の実力や頑張りをほかの場面でしているはずです。

つまり、
大人になる前からしっかり準備してきたのです。



子供たちに対して、
頭ごなしに勉強しなさい!というのは最高にナンセンスで、自分自身絶対に言わないようにしていますが、
一方で、
大人になってから頑張るって発想は危険だよ、というのを何としてでも伝えたいなと思っています。

自発的な努力とは何なのか、それは社会の仕組みを伝えることで芽生えるのかもしれません。





本日も、最後までお読みいただきありがとうございました!

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