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#250 上司は完璧じゃない方が良い

先日、入社3年目の子が苦笑いしながらこんなことを言っていた。

「お客さんからの電話なんですけど、時々質問が鋭すぎてしんどいんですよね」

ここにきて信頼感を増してきている彼。
お客さん側も細かい疑問は彼に聞けば解けると理解してきたようで、業務中に少しずつ直電が増えている。

これははっきりいって名誉な出来事ではあるが、その質問がたまに彼のキャパを超えてしまうこともあるようで、名誉とはいえやや苦戦しているようだ。


これは一種の成長痛のようなもので、以前の私ならこんな助言をしていただろう。

「名誉なことだから頑張り時だね。困ってるかもだけどそこは自分で勉強して乗り越えよう。その昔オレも休日とか使って勉強したよ。そんでそれが今になって活きてるし、絶対身になるから!」

今の立場を誉めつつ、更なる成長を促す。
教科書通りの発言、かもしれない。



しかし、
2年前に自らジョブチェンジして新しい環境に身を投じ、絶賛勉強中である今の自分は少し違う。

「それ凄いわかる!結構きついよねーマジで。めっちゃ汗出るでしょ」


誉めて促すどころか、共感しか出来ない。
実際のところ私もまだまだ(内容によっては)タジタジになることが多い。



一見頼りないし、あ、いや実際に頼りないとは思うが
後輩の顔がすごくナチュラルにほぐれたような気がした。


良い上司(先輩)とは、何だろうか。


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