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#270 不適切だったんです!

いいっすねー。これ。

クドカンさんの脚本も、演者の皆さんの面白さもさることながら、僕が一番好きなのがこれですよ。


そう。
ちょっと前までは不適切だらけ!今では信じられないような常識がまかり通ってたんですね。

これについてですね、昔は良かった!公共の場でもタバコ吸わせろ!とは言いません(自分自身 禁煙してそれなりに時間が経ちまして今ではすっかり嫌煙家です笑)。

僕が言いたいのはですね、
今 色んなものを見て「あれはダメだ」「これはけしからん!」と言っている人たちのほとんどが、その昔それを常識として生きていたんだなぁーと。

逞しいじゃないですか!


良いか悪いかは別として、みんなで一生懸命生きていたわけです。
その結果として、今を生きているわけでしょう。

こんなに当たり前で、こんなに尊い話がありますか!!



世に氾濫するハラスメントという言葉。大事ですよ。ダメなものはダメ。これに対して、昔は自由で良かったよな~なんて老害発言をするつもりはありません。

ただですね、これらに関する細か過ぎる指摘を目の当たりにする度に、やっぱり何となく違和感を感じる訳です。
何というか、無菌状態で育つと逆に体弱くなっちゃうかも、みたいな。


このドラマはですね。昔を回顧して懐かしいとか、昔は良かったって言うドラマじゃないんと思うんですよね。

昔のこんな信じられない時があって、それを生き延びてきた人たちのその結果が今なのであって、
だから逞しいんですよ。今と言う時代は。

日本が嫌だとか、現代が嫌だとか、生き辛い世の中だとか、どうしてこうなっちまったんだとか。言いたいことは山ほどありますけど、この世の中は不適切にあふれたあの時代を経て、あるべくして今あるんです。


嫌だとかダメだとか言う前に、尊いなと。そんな風に思うわけです。



このドラマに対する不協和音もチラホラ出始めてますけど、
先手を打ったテロップ以前に、事実なんです。そしてそれは今を醸成する礎なんです。

否定してしまったら、今の自分をダメだしすることになる。

フェミニストもクレーマーもハラスメント主張者も「過去の一部」にしてしまったこのドラマ。かなり面白いです。



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