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私の「人生のターニングポイント」

私は、自分で決めて行動できる=主体的に生きる人を増やしたい! という思いを今もっている。
そんな思いをもっているけれど、数年前まで「自分で決めること」ができていなかった。
そんな自分を変えた経験、それが私の「人生のターニングポイント」だったと思うから、そのことについて書いてみる。

それは、大学3年の時に行った、シンガポールの海外研修である。
ずっと気になっていたけど、自分で決めることができなかった私は、まず親に相談した。
そして「海外なんて危ないからやめときなよ」って言われて、悲しくなった。
ただ行くことを後押ししてほしかっただけなのに…

いつもそうだった。何か新しいことをはじめようと思っても、親に相談して、親が知らない世界は危ないからと否定されて、そのままやめてしまう。

でも本当は気づいていた。自分の中では、やりたいと思っていることを。

この時は、前年に友人が参加していて、今年は別の友人が参加を決めていたから、その友人たちと話をした。どうして一歩踏み出せないのかを自分の中で考えて、不安を取り除くためにたくさん調べて、行動したから海外研修に参加するという決断ができた。


【実際に参加してみて】

夏休み10日間の日程の中で、病院を5か所くらい訪問して日本の医療との違いを勉強したり、現地の大学生と交流したり、歴史を勉強したりした。どれも初めての経験ばかりであった。

それまで限られた範囲でしか生活していなかった私は、まず自分の見ている世界は狭いということを実感した。
シンガポールはたくさんの民族が集まって作られている。だから地区によって雰囲気がまったく違う。日本では見れない景色がたくさんあった。

そして小さな国だから資源が少ない。だからこそ「人が資源」という考え方がある。
病院のエントランスでいろいろな職種のスタッフが紹介されている。医療職だけでなく、受付のスタッフとか、掃除のおばちゃんとかも。皆がお互いを一員として認めあっている。
街中では、車いすの男性が一人で電車に乗って出かけている。そして当たり前のように、近くにいた人が電車の乗り降りを手伝う。日本では見たことがない光景が、当然のようにあった。

私が見たのはいい面を切り取った一部かもしれない。それを含めて、見える範囲が広がったと思う。

そしてもう一つ。
私は初めてのことをするときに、頑張りすぎてしまう。
「せっかくだからたくさんのことを吸収しなければ!」と思って行動して、たくさんエネルギーを消費する。
この時は、常に一番前を歩いていたら、いつの間にかリーダー的ポジションにいた笑
あれやらなきゃ、これ取りまとめなきゃって、いろいろ考えていた。
そしたら4日目、朝起きて「今日も頑張らなきゃ」って思ったら、プツンと緊張の糸が切れた。そのまま涙が止まらない。

それまでの私は、自分のことをあまり話さないタイプだった。
過去の経験から、人と関わることは面倒で、一人のほうがラクと感じていた。
困っていること、不安なこと、全部自分の中にため込んで、周囲に話すことができなかった。

この日、プログラムを休んだ。大学の先生や現地のサポーターさんと話をしたり、訪問から帰ってきた友人といつもどおり食事に行ったりした。後輩も心配して声をかけてくれた。
人って優しいんだ、人を頼ってもいいんだって、あらためて気づかされた。

【まとめ】

海外研修に参加すると決めたこと、そこで経験した10日間が、今につながる価値観を作っている。

・自分で決めて、行動する
・自分の知っている世界は狭いから、もっと世界を広げたい

この経験があったからこそ、その後の学生生活や就職でこの道を歩んできて、今の自分がある。
そして今、新しいコミュニティに身を置いて、自分で決めて行動することを強化している最中であり、今後どうしていきたいのかを毎日繰り返し考えている。

こんな感じで私は変わって、そんな人が増えていったらいいなと思っている。
周りの人を変えたいって思った理由はまた別のところにあるから、それについても今度noteを書こうと思う。

この長文を、最後まで読んでくれてありがとうございました。

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