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紅茶日記:2021/9/20

日記を書くのもかなりマイペースになってきた。良い良い、無理して全くできなくなるよりマイペースにでも続けたほうがマシだろうから。ぬか床だって毎日は漬けないから用事のないときはずっと冷蔵庫にいるし、のんびりやったって命は取られないのだ。

実のところ紅茶は甘い香りのついていないものが好きで、クッキーやチョコの紅茶も飲むのだが、フレーバードティーならアールグレイやアプリコット、アップルなどの果物系のものが好みだったりする。で、一番気持ちが落ち着くのはやっぱりミルクティーなので、ここのところの心労をいたわるために王道のセイロンティーにした。

舌を酷く噛んだり、婦人科系の疾患にかかったり、目の見え方が不安だったり、検査後目が見えづらいので頭をぶつけてたんこぶになったりと、ここ数ヶ月の間でかなりドタバタしている。見かねた夫が厄年なのではないかというので調べると、どうやら私の年齢は前厄らしい。というか、30代は殆ど厄年だそうだ。前厄でこの感じなら、このままのペースでいくと本厄で命を取られるのではないだろうか。今度厄払いに行きましょう、と約束する。

そんなこんなでかなり心に負担というか、ストレスがかかっているのを自覚してきていて、今日は思い切って生栗を買った。昔からストレスを感じると手のかかる料理に取り組みがちで、栗なんか絶対に大変だからだ。花のズボラ飯でもハナさんは栗料理に断念しているし、手のかかりように期待が持てる。

栗は案の定渋皮が曲者で、台所に立っているのが辛いので居間で座って剥いていく。一つ剥くのにやたらと時間がかかる。栗のことだけ考えている時間はマインドフルネスという感じで、精神的にかなり落ち着く。モンブラン瞑想。四つ目あたりでどう剥けばやりやすいかが分かってきて、手元に余裕が出てきたので、精神統一をしながら考え事をする。

よく考えてみると、むしろ今までがあまり体のことを省みていなかったのかもしれない。仕事の忙しさにかまけて、不調をないがしろにしていた。舌を噛んだのだって親知らずの抜歯で食べにくくなったせいだったし、そもそも親知らずを抜いたのは体のメンテナンスのためだし。目が見えづらいことに気がついたのは実況動画を観ているときだった。少し前なら忙しくて見えづらさに気づく余裕もなかっただろう。だから、今色々と健康について判明しているということは、体のメンテナンスの時間的余裕があっての結果なのだから、厄とかはあまり関係ないのかもしれない。運が悪かったのは舌を噛んだりたんこぶをこさえたりくらいなものだ。むしろ、早いうちになにかと分かってラッキーだったのだろう。

と、栗を剥き終わる頃にはすっかり心が整っていた。1キロ近くの生栗は、半分は剥いておいて、半分は明日茹でる。茹で栗はおやつにしてもいいだろうし、栗あんにして、お団子に乗せてもいい。中秋の名月だから、白玉粉も買ってある。ともかく、明日の晩は秋刀魚の塩焼きと栗ご飯だ。


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