2020.12.4 「研究開発戦略」の内容は?

2020年12月4日(金)

今日は慶応大学と進めている「共同研究」が、予備試験を終えて本試験のフェーズに入ってきたので、そのお話をします。
研究のタイトルは、ちょっと長くて・・・
「そばの貯蔵過程における成分変化・物性変化の解明と新たな活用の模索」です。

簡単に言うと、
玄そばが長期保管中に、どれくらい劣化していくか見える化したい
という内容です。

なぜ、そんな研究をするか? というと、我々の仕事を安定化させたい!
もっと言うと、蕎麦業界を安定化させたい!という想いからです。

そもそも「そば」と言う作物は、とっても不安定な農作物なのですが、
今のとこと、「品種改良」や「栽培技術の向上」ではなかなか安定化できないでいます。
であれば、「保存技術」を向上させるという切り口はどうか?
そばがたくさん穫れた、価格の安い年にいっぱい買って、鮮度保持をして、
不作の年にそれを使う・・・
そんなことができれば商売が安定する事になります。

もちろん「新そば」との棲み分けは必要ですが・・・。

そのために今回の研究で、劣化のメカニズムを調べたい!
さらには、「そばの品質の見える化」に繋がればと思っています。


実際の試験は、4つの産地の「でわかおり」を使って試験を行います。
さらに保管温度を各々4パターンで保管します。
①常温・・・石臼館
②15℃・・・中野倉庫
③5℃・・・冷蔵コンテナ
④-5℃・・・購入した冷凍庫(石臼館)
4種類を4温度帯で1年半位保管して、だいたい3か月毎にサンプリングし、慶應大学に送って「メタボローム解析」という、もの凄い分析装置で解析して違いを見てもらいます。

これは、うちの会社の戦略の⑦番目「研究開発戦略」の一環として位置付けています。
皆さんにも少し手伝ってもらう部分もがありますので、よろしくお願いいたします。

それでは、本日もよろしくお願いいたします。

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