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『シン・ミツナリズム』これまでとこれから

『シン・ミツナリズム』の初回を公開しました。

この記事では公開までの経緯と今後の展望などを書いていこうと思います。
前半は思い出話が中心ですので、とりあえず今後の予定だけ気になるよって方は目次から「今後の目標」までとんでくださいませ。
少し長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。



前作『ミツナリズム』について

『ミツナリズム』は、もともと週刊モーニングで連載していた作品です。

昔からゲームの影響で石田三成が好きだった私。
趣味で漫画を描いていましたが、ある時思い立って講談社の新人賞に作品を応募することを決意しました。

当時、自分が商業漫画家になれるとは露ほども思っていませんでしたが、自分の作品はプロから見るとはたしてどの程度“読める”レベルなのかが気になったんですね。いわゆる興味本位というやつです。

まぁ選考から漏れてもコミティア(※創作漫画を頒布する一大イベント)に出展すれば歴史好きな方に見つけてもらえるし、選考でちょっとでも賞に引っかかれば賞金でイベントの参加費くらいはペイできるかも。ノーリスクノーリスク!
…といった記念受験のような気持ちで原稿を送ったところ、その作品がなんと運良く佳作を受賞。

ちなみにその新人賞に応募した作品がこちらです。

石田三成の関ヶ原での敗走から捕縛までの一週間を追った短編作品で、この企画設定をベースにして願ってもない雑誌連載につながりました。

よーし関ヶ原の戦いまで描ききるぞー!と意気込んでいたのですが、そこは天下の週刊連載。
時間的な制約が重くのしかかり、自分なりに試行錯誤しながら奮闘したものの、力不足により忍城攻略のエピソードをもって連載は終了してしまいました。


連載終了後のこと

連載原稿の執筆が終わった頃に、岐阜関ケ原古戦場記念館で開催されるイベントで原画とパネルを展示していただけるというお話が舞い込みました。
せっかく呼んでいただいたのに連載終わっちゃって申し訳ないなぁ...と思いつつ、展示用の描き下ろし原稿を仕上げて現地に足を運びました。

その記念館がまあすごいこと。生粋の戦国ファンが集う一大聖地といった様相で、訪れている方々の熱意や最新技術を駆使した設備展示など、とにかく人と場の熱量に圧倒された1日でした。

後日Twitter(当時)にアップした館内レポート。

イベント会場では『ミツナリズム』を読んでくださった方と話したり、展示を熱心に見てくださる方々の姿を見て感慨に耽っておりました。

展示の様子。

ちなみに漫画家になって一番嬉しかったのは、その記念館で私が漫画を描き始める何年も前からフォローしていたX(旧Twitter)でお馴染みの石田三成@ZIBU氏にお会いできたことです。
そこはファンの方々からのメッセージやないんかーい!とツッコミが入りそうですが、まぁその、アレです。憧れのヒーローに会えたら誰だって嬉しいじゃないですか。そういうベクトルの話ってことで何卒ご容赦ください...

少し脱線してしまいましたが、
連載が終わってしばらく経ってからも、本当にありがたいことに編集部にファンレターを送ってくださった方や、SNSでミツナリズムのことを気に懸けてくださるたくさんの方々がいらっしゃいました。
言葉には言霊が宿る、なんてよく言いますけれども、そういったメッセージを拝見していると、やっぱり関ヶ原に『ミツナリズム』の武将たちが立っているのを見てもらいたいなー(というか自分が見たい)という思いが日に日に増していきました。


シン・ミツナリズム始動

とは言いつつも次の連載の執筆も決まり、しばらく続編の制作まで気を回せずにいました。
が、2023年秋、諸々の事情でスケジュールに余裕が。
この辺りの詳しい事情は進行中の案件ということもありお話しできないためさらっとした表現になってしまうのですが、

「じゃあ今、続き描いちゃえばいいじゃない」
というわけで、

描いちゃいました。

モーニングの編集部からも続編の制作や諸々の活動に関しては問題ないとのお返事をいただき、第1話の公開に至ります。やったね!


今後の目標

半ば見切り発車で始めた今作ですが、
目標は書籍としての出版を目指しています。

個人出版のような形になると思いますが、これまでの単行本と同じくらいのボリュームで書籍化を行い、最終的には決戦の地・関ヶ原までストーリーを描き切りたいと思っています。

...いやぁ、かなり大仰なことを言ってるなという自覚はあります。
なんといっても石田三成のライフイベント(?)はこれからが本番と言っても過言ではありませんので......ダイジョウブー?

さらに現実的なお話になってしまいますが、自主制作ですので出版社から原稿料が出るという形ではありません。そのため他の商業案件を受けながら合間を縫っての制作になります(私が富豪の家に生まれていたら良かったんですけど)。現状は商業作品の制作を優先して行いますので、
『シン・ミツナリズム』は不定期更新となることをご了承くださいませ。

とまぁ、最後にちょっとシビアな感じになってしまいましたが、せっかく再開できた物語ですので、楽しんで制作して行きたいと思います。

直近の目標は奥羽仕置編の単行本出版!です!

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この記事を読まれているあなたの力が制作の支えとなります。
何卒よろしくお願いいたします。

長くなってしまいましたが最後までご覧いただきありがとうございました!次回もどうぞお楽しみに!

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目指せシン・ミツナリズム書籍化!
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