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採卵した卵たちの移植成績について~サプリメントは効果があるのか?

私はただいま妊娠6週目に差し掛かろうとしている妊婦です。しかも42歳体外受精・胚盤胞2個戻ししたうえで多胎妊娠(胎嚢確認まで)という、属性もりもりのステータスを持っています。

どうしてこんなことになってしまったのか、不発に終わった1回目の移植とうまくいった2回目の移植について、サプリメントや他の違いを取り上げながら考察してみたいと思います。


飲んでよかった?サプリメント

こちらの記事でも書いた通り、採卵は2度行い、1回目は1/7の確率で1個を、2回目は2/4の確率で2個を凍結胚にすることができました。

で、2回目の凍結胚移植で幸運なことに妊娠判定をいただくことができたのですが…

実は2個戻しを提案された時、ほんの少し迷ったのです。

1回目の胚移植では、妊娠判定に用いるHCG値はみじんも検出されませんでした。卵ちゃんは、移植後に着床できず消えて行ってしまったということです。この卵は、上のリンクで上げているサプリ(CoQ10ほか)を飲んでいない状態で生成・採卵したものです。

対して、2回目の胚移植で用いる予定の胚盤胞は、サプリをしっかり飲みながら育てた卵たちです。胚盤胞への到達率も50%と、大変良い。成長スピードを見ても1回目と比べても早く正常で、グレードはどちらも4bbなのですが、悪くない卵だという認識でした。

とはいえ、保険診療が適用されるのは胚移植3回まで。前回のかすりもしなかった成績を踏まえて、先生が2個戻しを提案されたのは正しい判断だったと思います。

想定外だったのは、たまごたちが予想以上に元気だったこと…!
移植前に卵を解凍し、アシステッドハッチングを施していただいたのですが、いざピペットで吸い上げるときには既に殻を脱して勢いよく分裂を始めていました。

これがサプリの力かはわかりませんが、1回目より色々と気を付けていたことは事実です。

右側の卵巣出身の卵子のほうが妊娠しやすい?

そしてもう一つあるとすれば、2回目は右側の卵巣からも採取した、ということです。右側のほうが妊娠しやすい、という研究結果があるそうで。

ただし、左卵巣からも採卵したはずですので、着床してくれたコたちがどちら出身なのかは定かではありません。

1回目と2回目の違いでいうと、ホルモン剤が変わったことでしょうか。
1回目の採卵の後、すぐに2回目の採卵周期に入ったのですが、1回目では出ていたホルモンが出ていないことが血液検査で分かりました。その結果、そのホルモンも補充できるつよつよな注射(自分で調剤するやつ…!しかも1回で2瓶)を打ち続けたのです。

1回目より育っている卵が少なく、採取できた成熟卵も4個のみ。それでも1回目より多い2個の胚盤胞を得ることができました。

やってよかったSEET法

さらに、もう一つ違いがありました。2回目は、培養液を先に戻す処置をしたことです。胚盤胞まで育てたときの培養液を凍結しておき、移植日の2日ほど前に子宮に戻したのです。SEET法と呼ばれる方法ですね。

詳しくは以下の記事に譲るとして、要するに「受精したぞ!」という信号を子宮に送り、着床の準備をしてもらう、ということのようです。

私の主治医は「おまじないのようなものだから」と仰っておりましたが…私の今回の例を見ると、どうやらおまじないよりはやる意味があるのではないかな、と思った次第です。

1回目の2回目の違いは、こんなところです。
この記事が、これから採卵・胚移植に挑む妊活戦士たちの参考になることを祈っています。

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