会社員のすずきです。
大企業でぬくぬく働いています。

平均値を意識するあまり、判断を間違うことを何度か見たことがあります。

平均値より高いと安心する、平均値より低いと不安になる。

平均値は幻想ということを忘れると、痛い目にあう確率が上がります。

平均値で失敗の有名なお話

聞いた話ですが、平均値を過信したことで起きた悲惨な事例があります。

戦闘機の設計

随分と昔のアメリカでの話。

新型の戦闘機の訓練中に操作ミスが増えていました。

航空戦闘機なので、ミスは搭乗者の命に関わる一大事。

事故によって亡くなる人もいたそうです。

原因を探ると操縦席に問題が…。

戦闘機の座席を、平均的なアメリカ人のサイズに合わせて設計していたのです。

それに何の問題があるのか…？

平均値で設計していれば、多くの人にとって問題は起きにくいはず。
ジャストフィットはしなくても、少なくとも及第点くらいにはなっているはず…。

当時の戦闘機は全ての操縦席のパーツが固定式だったそうです。

そのため、座高の低い人は座席をかさ増ししたり工夫している人もいたとのこと。

平均値で設計したことで、万人に合わない、だれも嬉しくない操縦席になっていました。

腕が長い人はハンドルまでの距離が近い…
座高が低い人は常に背筋を伸ばす…
足が短い人は椅子に浅く座る…

平均通りの人なんていないという事例です。

現場を確認した設計者は、これではいかんと気付きます。
各箇所を調整できるように再設計をしました。

何でも平均を意識する習慣

日本では出る杭は打たれるのが定石です。

みんなと一緒、
みんなで横並び、
みんなと仲良く、
こういった教育が好まれます。

そのせいなのか、平均値が大好きだと思います。

• 平均身長

• 平均体重

• テストの平均点数

• 平均年収

• 平均年齢

こんな感じで何でも平均が溢れています。

海外ではこんなのほとんど役に立たないだろうな…。

人種も様々、環境も様々、格差も大きい。
こんな世界で平均値なんて意味がないですよね。

ビルゲイツの小ネタ

ビルゲイツが離婚という話題が出たときに、平均を使った小ネタが話題に。

ビルゲイツの資産は1,000億ドル以上。
信じられないですよね。

住んでいる街の資産額について。
例えば、独身男性100名の平均資産が1万ドルだった場合、ビルゲイツが独身になってしまったら…？

独身男性の平均資産額は10億ドルになってしまいます。

そんな人は1人もいないのに…。

平均は危険ですね。

平均の使い方は身長に

平均がわかるといいことって何かあるかな…？

パッと思いつかないです。

平均値に踊らされないように生きて参ります。