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大谷翔平のエージェント バレロ氏の懐具合をお節介ながら心配してみた

 大谷翔平選手の巨額契約。申し訳ないんですが細かいことが気になってしまう方で、代理人バレロ氏の懐具合が心配になってしまいました。

 MLBのエージェント手数料は5%が上限らしいんですが、大谷翔平のエージェント バレロ氏は60歳。目先の10年間の大谷の年棒は2百万ドル/年なので、彼が70歳になるまで、5%=10万ドル/年にしかならない。70歳代で金持ちになってもお金の使い出がないし、そもそも支払いが終わる2043年までの20年の間にはドジャーズといえども倒産するリスクもあるので、そうなったら歴史的な巨額の契約も水の泡。せこい話で申し訳ないんですが、極端な後払い契約ってエージェントの立場としては大丈夫だったんでしょうか?

 無論、エージェント費のキャッシュフローが入金ベースである必要はないにしても、当初10年の総額$20Mの段階でいきなり$35M=50億円を払うのはいかに大谷と言えども難易度高。

ひょっとして、こういうことなんでしょうか?
① 大谷は金額には興味がないと公言していたが、”アスリートとして世界一巨額の契約なら世界的に野球に注目が集まる!”と、とにかく金額を最大化することを大谷に納得させた
② 入金ベース=当初年10万ドルのMLBエージェント費をOKする見返りに、CM出演のエージェント費の比率を高くする
 *想像です。
③ 後払い契約で、大谷の人格の高潔さも更にアピールし、CMキャラとしての価値を更に高める
④ ドジャーズのユニフォームで大谷がCM出演する権利を確保
   *註: イチロー、松井ですらCM出演時は球団のユニフォームは着てなくて、なんちゃってユニフォームでしたが、大谷はエンジェルズのユニフォームで三菱UFJ銀行のCMに登場済です。対エンジェルズではユニフォーム姿の使用権を確保済だったんじゃないでしょうか。それをドジャーズにも横滑りさせたのかも(銀行のCMでは、大谷+エンジェルズで個別に権利処理した可能性はありますが…)

 要は、1000億円の契約をととりっぱぐれなく確保すること自体は、目的ではなかったということだったのかもしれません。歴史的な巨額契約もとりっぱぐれたら何の意味もないわけで、それも承知で本当は日本他の地域でのCMキャラの価値を最大化する手段として”世界最高格の契約”という事実をつくった。そしてCMキャラとして大谷が稼いでくれれば、20年以内にドジャーズ倒産があった場合ですら代理人含めて勝ち戦。とはいえ、10年で1000億円の5%である50億円を目標にエージェント費を稼ごうとすると、仮に通常20%程度を破格の40%まで料率を上げたしても、10年間のCM契約総額は125億円という数字になります。年間にすると12.5億円ですから、大谷なら可能なのかもしれません。

…てなことを考えてもつくづく大谷は凄いですね…

【写真】
筆者撮影。ドジャーズ時代の野茂。松井との対決のゲームの写真です。