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拝啓12歳の頃の私へ

あなたは今何の仕事をしていますか?あなたはどんな大人になっているかわかりませんが心優しく何事からもにげずに取り組んでほしいです。つらいと思うこともたくさんあると思いますが自分のため、人のためにがんばってください。それでは今あなたが笑顔でこのアルバムを見ていることを願って、いつまでもお元気で。

将来の夢と題した卒業文集の最後にこんなことを書いてくれた12歳の私に今日は返事をしてみたいと思う。

まず自分で過去の自分を褒めるのもなんだが割といい文章書くやん。めちゃくちゃくさいけど。

そしてここからが本題。ごめん。大人になってもアルバイトをしてる。あなたは大きくなったら警察官になりたいと思ってたよね。ごめん。全然無理やった。警察官は無理でも「名前のついたなんかしらの仕事」をしてると思ってるよな。ごめん。何にもなれへんかった。正社員じゃなくアルバイトで働いてる人のこと「フリーター」って呼ぶねんで。しらんかったやろ?いや、しりたくもなかったよな。

ごめん。心優しい大人になれなかった。人の悪口を言い、自分の機嫌を自分でとれない大人になってしまった。

ごめん。ありとあらゆることから逃げたまま、嫌なことはやらないまま大人になった。言い訳ばかり上手くなった。

そう。辛いこといっぱいある。

ごめん。自分のことしか考えられへん大人になってしまった。でも時々自分のことよりも「人のため」と思いすぎてしんどくなってしまうことも空回りしてしまうこともある。でもそれは「自分のためより人のために頑張ってる自分」に酔いしれてるだけ。決して人のためを思って生きてるような人間じゃない。

ごめん。卒業アルバムみるの辛い時とか、泣いてリセットしたい時だけやねん。ごめん。笑顔でこのアルバム見れたことないねん。でも見るたびに励まされてる。ありがとう。

多分何歳になってもあなたの思ってたような大人にはなれないと思う。でももうちょっとだけ頑張ってみる。せめてあなたがちょっとでも安心できるような人になれるように。だから気長に待っててほしい。

12年後のあなたより。



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