伸びる生徒さんと、伸びない生徒さんの、大きな違いとは?
私は7年前まで、学校の先生として何千人という生徒さんに、接してきました。その後、ピアノ教室を開き、これまた何百人という生徒さんに接してきました。
なかでも、最近は、全国各地のピアノの先生への、レッスンや講座もさせていただいています。
ですので、大人の生徒さんを、たくさん教えるようになってきました。
すると、見えてくるのです。
「伸びる生徒さん」と「伸びない生徒さん」の違いが。
今日は、それについて、書いてみたいと思います。
一般には、たぶん、こう考えられていると思います。
・伸びる人=才能があるか、努力家である。
・伸びない人=才能がないか、努力を怠っている。
ところが、さほど才能がなく、大して努力してないのにグングン伸びる人がいます。
反対に、才能があり、可哀想なくらい努力しているのに、パッとしない人がいます。
この差は、一体どこからくるのだろう?と、ずっと考えていたのですが、最近、ついに気づきました。
伸びない人は、必ず「今、現在」に不満を持っている、ということです。
・ピアノが下手で、自信がないから、教えてほしい。
・教室経営がうまくいかないから、教えてほしい。
・不幸続きで、幸せになりたいから、教えてほしい。
スタートが「不満」から始まっているのです。こういうケースで、「グングン伸びた人」を、見たことがありません。
こういう人には、決まって「被害者意識」があります。あの人が悪いとか、社会がいけないとか、年金がもらえないとか、責任が「外」にあると思っています。
だから、イザ、何かを始めよう!としても、努力を怠ってしまうのです。
「今まで、散々な目に遭ってきた。だから、ラクになりたい!」
無意識のうちに、そう感じてしまい、困難を避けて通ってしまうのです。
人生を好転させたいと思ったら、「好転させるための新しい努力」をしなければいけないのに、それを避けてしまうのですね。
では、伸びる人は、何からスタートするのでしょうか?
それは、「好奇心」です。
・あんな曲や、こんな曲を弾いてみたい!
・たくさんの、素敵な生徒さんや保護者さんに囲まれたい!
・成長した自分に出会いたい!
語尾にお気づきでしょうか。「〜してほしい」ではなくて、「〜したい!」なのです。
すべて、能動的な、プラスの言葉から始まっています。
好奇心は、とても前向きです。困難を困難と感じないところが、好奇心の特徴です。
もし、今現在に不満がある人が、グングン伸びたいと思ったら、被害者意識を外すところから、スタートする必要があります。ゆっくりと、確実に。
これは、できます。私自身が、そうしましたから(笑)
ただし「誰かに外してもらう」ではなくて、「自分で外す」です。
「好奇心」は、人間を動かすパワフルなエネルギーです。これから、教育は「教える」から「好奇心を引き出す」に、変わっていくでしょう。
★毎回、素敵な曲を作曲して、聴かせてくれる高校生、Aさん。こういう子は、伸びるだろうなあ。
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オンライン音楽教室を運営する会社を経営しています。他に、ピアノの先生の学校学長、作曲家・ピアニスト、オーケストラ指揮者。最近、スポーツジムにハマってます!http://himawari.ishikawa.jp