すずきまこと

おさかな小学校校長。漁師見習い、築地のセリ人、国際NGOを経て、2019年に独立。日本…

すずきまこと

おさかな小学校校長。漁師見習い、築地のセリ人、国際NGOを経て、2019年に独立。日本漁業認証サポート代表。日本サステナブルシーフード協会代表。

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  • 日本サステナブルシーフード協会をつくる!

    私が代表をつとめる日本サステナブルシーフード協会(β版)の情報をシェアします。

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コロナの影響でスーパーで買うカツオの刺身が美味すぎる。

昨日近所のスーパーで買ったカツオが衝撃的に美味しかったのでその話をします。 我が家では一皿のカツオのお刺身が5人家族によって争奪戦になり、最後に3枚残ったお刺身のうちの2枚を次女が食べようとして大ヒンシュクを買ったり、競争に敗れた三女が大泣きしたり、けっこうな騒ぎとなったわけです。 そのカツオの写真がこちら。 普通のお刺身用のカツオ…と思うでしょう!? でも、私は元・築地のセリ人で今でも自称・魚の目利きなので、スーパーで見た瞬間に、これはヤバい…と思いました。 「め

    • 大学時代にやってよかった50のこと(目次)

      学生寮で一緒だった友人に借りて読んだ中谷彰浩の『大学時代しなければならない50のこと』を読んで、「ぼくもいろいろやってみよう」と思いました。 以下は、2000年代はじめの大学時代にやったことをとりあえず思いつくままに50個書き出したもの。一応、「目次」ということにしたので、気が向いたら本文も書こうと思います。 タクラマカン砂漠にいった 富士山の登山ガイドをやった ナイジェリアでホームステイをした 雪山で、雪穴を掘って寝た 鴨川でホームレスのおじさんの隣で寝た ゲ

      • MSC漁業認証規格案にパブコメを書く

        はじめに 海のエコラベルで知られるMSC(Marine Stewardship Council)が漁業認証規格の改訂作業を行っている。科学は日々進歩しているし、漁業を取り巻く社会情勢も日々変化しているので、MSCでは5年に1回規格を改訂することにしている。そして、2月1日に新しい規格の草案が公開されたのだ。 規格改訂の概要をこまごま書くことはこの文章の目的ではない。が、改訂ポイントの一つである「ETP種(絶滅危惧種・保護種)」の定義の変更が、MSC認証を目指す日本の漁業に

        • 2019年~2021年まとめ

          2021年も残すところ40分ほどとなりましたが、駆け足で振り返っておきたいと思います。 昨年末は原稿を抱えており、徹夜続きでまったく年末年始らしくない過ごし方をしてしまっており、2019年末も、独立したてで振り返る余裕はなかったので、2年分くらいまとめて振り返っておきます。 2019年6月 独立して、「日本漁業認証サポート」という屋号で開業届をだしました。それまでMSC日本事務所で働いていましたが、臼福本店の本審査の過程で環境NGOから異議申し立てがでることが確実になっ

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        • 日本サステナブルシーフード協会をつくる!
          4本

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          40歳の目標

          この話をするのはちょっと気恥ずかしいのですが、いま10代や20代の人が読んだらなにかの参考になるかもしれないので、書いておこうと思います。40歳の私から、まだ見ぬあなたに贈る言葉。 これは私が20代前半だった頃のことです。その年、私は卒業論文以外のすべての単位を取得した状態で1年留年し、三重県で漁師の見習いをしていました。(唐突すぎてハア?っと思った人はこちらの記事でも読んでください)そして、大学卒業後にどうするか、考えていた時期でした。 友人と数名で飲んでいた時に、一人

          【閲覧注意】まぐろを解体しました

          『おさかな小学校』(osakana-sho.jp)のおためし授業がはじまりました。 授業のテーマは「マグロ」 というわけで、自宅に9.3キロのクロマグロが届き、 子どもたちにはオンラインで全体を見せたり、 背中の身を一部切って、生き物としてのマグロから、マグロのお刺身ができるというプロセスを見せたりしました。 授業の見逃し配信を見たい方は、おためし授業をお申込みください。(子供の参加はこちら。大人のみの参加はこちら。) さて、こちらの記事では、授業後のことをちょっ

          【閲覧注意】まぐろを解体しました

          心の奥にある気持ちを、言葉にすること

          振り返ってみて、「その日」が人生のターニングポイントだったと思う日がある。 ぼくにとって、2012年7月のあの日は、そんな日だ。正確な日付は覚えていない。 当時、ぼくは築地のセリ人で、深夜1時から昼すぎまで、全国で水揚げされた魚を仕入れて、築地の仲買さんたちに販売するという仕事をしていた。長靴をはいて、作業服を着て、塩水と魚のウロコにまみれていた。 そんな仕事をしながら、海のことや魚のことを発信する方法がないかと模索していた。宣伝会議が開催している「編集ライター養成講座

          心の奥にある気持ちを、言葉にすること

          「おさかな小学校」をはじめます。

          ※日本サステナブルシーフード協会の記事の転載です(元記事はこちら)。 豊かな海、海にかかわる人々の暮らし、美味しい魚。 守りたいな~、未来に残したいな~ そんなふうに思ってはじめた「サステナブルシーフード協会」ですが、 じゃあ、どうやって? ということを、ずっと話しあってきました。 毎週金曜日にメンバー3人でオンラインで集まって、 あーでもない、こーでもない、とやってきたのですが、 協会の活動の第1弾として、 子どもたちと親たちに向けて、 「おさかな小学校」という

          「おさかな小学校」をはじめます。

          魚の流通についてオンラインでしゃべります。

          先日、とある大学で、水産の大学生向けに水産流通の話をしました。 2005年から8年間、築地市場で鮮魚のセリ人として働いていたので、産地とのやり取り、築地の仲買さんやスーパーのバイヤーさんとのやり取りのなかで、魚の値段がどうやって決まっているかという話をしたんです。 魚の流通って、まあ、複雑ですよね。 この授業は毎年やってるのですが、だいたいいつもその場で黒板に矢印とかごちゃごちゃ書きながら説明しているわけです。 が、今年はオンラインでやってほしいと言われたので、スライ

          魚の流通についてオンラインでしゃべります。

          Gyoppy!に記事を書きました。

          Yahoo Japan!のみなさんにお声がけいただき、お魚メディアGyoppy!に記事を書かせていただきました。 題して、「美味しい魚がリーズナブルだから、いろいろ食べてみよう」 表題の通りの内容なんですけど、どんな魚がどんだけ安くなっているかという市場の卸値の話とか、じゃあどんな買い方をしたらみんなHappyになれるのっていう話とか書いてます。 将来も美味しい魚を食べていくために、「意識して」魚を食べてみることを提案したいと思います! ぜひぜひ読んでみてください~!

          Gyoppy!に記事を書きました。

          宮崎の「美々鯵」がとても美味しい。

          もう1ヶ月前のことなんですが、いつものスーパーで美味しそうなアジを見つけました。 とはいえ、第1印象でアジを買ったけど期待外れ、ということが私の場合はよくあるので、慎重にならざるを得ません。 このときは、トレーの端に「宮崎めいつ美々鯵」と書かれていたので、その場でググりました。 そしたらいろいろ情報が出てきました。 こういうアジがスーパーに並ぶのもコロナの影響なんだろうなーと思いながら、期待して購入しました。 さっそく刺身となめろうにして食べたのですが、めちゃくちゃ

          宮崎の「美々鯵」がとても美味しい。

          関連記事2つ

          ひさしぶりの投稿になります。 最近は、サステナブルシーフード協会β版のnoteに記事を書くことが多くなったので、こちらが手薄になっています。 二つのnoteの住み分けがまだ決まっていません。 四角いカツオの記事がきっかけで、BLOGOSさんに寄稿させていただいたのと、Money Plusさんにオンラインで取材をしていただきました。 少しだけ切り口が違いますので、もしよかったら読んでみてください。 そして、もう一つ、現在準備中です。こちらも面白そうです。お楽しみに~

          関連記事2つ

          お魚をシェアしませんか?(コピー)

          ※GW休漁につき、5月4日~10日の配送はありません※ 日本サステナブルシーフード協会(β版)のnoteにも書いたのですが、屋久島のトビウオをシェアするという活動をはじめました。これ、絶対面白いと思うので、こちらの個人noteの読者のみなさんにも知ってもらいたく、まるっとコピペします。よろしくお願いします! ------------以下、コピペです----------------------------------------------------- ※GW休漁につき

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          ここまでの振り返り(休息が必要)

          さきほどnote事務局からの通知が来て、今日で1週間目らしい。 なんか、忙しい1週間だったなーと思う。 花粉症シーズンが終わって体調がよくなってきたので長い間起きていることができるようになりちょっとがんばってしまった。 アメリカ、イギリスとやり取りをしなければならず、連日1時過ぎに起きてしまった。 神経が高ぶっているようで、1時に起きるつもりはないのに、目が覚めてしまい、そのまま仕事をしてしまうことが何日もあった。 4月15日に協会を立ち上げようという話になって、ば

          ここまでの振り返り(休息が必要)

          「日本サステナブルシーフード協会」をつくります。

          4月15日。一粒万倍日。 前から温めていた「協会をつくる」というプロジェクトを、形にすることにしました。 ウナギやマグロ、サンマ、イカ…。 いろいろな魚が不漁を迎えています。 漁師さんと話すと、みんな魚が少なくなったと言っています。 豊かな海を守り、未来も美味しい魚を食べられるようにするために、どんなことができるんだろう? 獲る人、売買する人、加工する人、料理する人、食べる人。 それぞれの立場でできることってなんだろう? そんな疑問に気づきを与えられるような、

          「日本サステナブルシーフード協会」をつくります。

          ありがとうございます。

          noteをはじめて2日目に書いた記事がたくさんの人のシェアされて読まれていることにびっくりしています。読んでくださったみなさん、フォローしてくださったみなさん、本当にありがとうございます。 ぜひ、美味しいカツオを自宅で楽しんでくださいね! 漁師さんも、魚屋さんも、大変な思いをしているときなので、せめて多くの人がスーパーや魚屋さんで魚を買って自宅でさばいて食べて、魚の美味しさを再発見していただけたら、「コロナ後」の世界が少し良くなるのではないかと思っております。 そのため

          ありがとうございます。