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行事での学び K①

 9月14日〜15日の一泊二日で和歌山・奈良方面へ修学旅行へ行った。実のところ、私はあまり行事が好きではない。本来の業務に加えて行事の準備をしなければいけなかったり、予期せぬトラブルが起こったりするからだ。しかし、そんな私が今回の修学旅行は、「行ってよかったな」と思えた。そう思えた理由は、子どもたちの普段では見られない姿が見られたからだ。

 今回の修学旅行では、感染対策の必要もなくなり修学旅行での係活動が復活した。班長・生活・保健・食事・レクレーションの5つの係があった。そして、引率の教員は、一人一つ係を担当し子どもたちを指導していく。私はレクレーション係の担当となった。実はこのメンバーが曲者揃いで上手くいくかが心配だった。私は、どのようなレクをするかなど子どもたちに任せ、少しのアドバイスと最終ジャッジしか行わなかった。事前の準備はなんとか終わり、いよいよ当日。私は驚いた。普段の授業では、みんなの前で発表をすることが難しい子どもたちが自分の知っている言葉を使って一生懸命説明している。しかも、周りの子どもたちもそれに従って動いたり盛り上げたりしている。結局私が口を出したのは時間のことをボソッと伝えただけで、そのほかは子どもたちだけで進めていっていた。おかげで、時間はえらく押したが「子どもたちだけで楽しんでいる」といういい時間が確かに流れていた。

 今まで行事はこっちがいろいろ口を出して進行していたが、今では高学年になると子どもたちにいろいろ任せてみる方がいいのかもしれないと思えた。子ども達を信じて待つことで、普段の学校生活では見られない姿が見られ、それが人としての成長につながるのかもしれない。そう思うと、行事もいいかもしれないと思えた。

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