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策略ブラック授業技術 今さら聞けない基礎・基本(連載1) K⑧

 久しぶりに教育書を最後まで読んだ。学生の時は本当に狂ったように教育書を読み漁った。3年で100冊は読んだように思う。しかし、働き出すとパタリと読まなくなった。以前のように、自由に使える時間が少なくなったからだと思う。「土日は休みたい…」そう思う日が多くなった。年には勝てないという事か…。
 そんな私が久しぶりに教育書を最後まで読んだ。その本は、師匠中村健一先生の新刊「策略ブラック授業技術 今さら聞けない基礎・基本」である。

 私が大切だと感じた…いや、改めて大切にしなければと思ったことがいくつかあるので、残しておこうと思う。詳しい本の内容については省略するので、本書を読んでいただきたい。
①「フォロー」
 これは、中村健一先生が昔から提唱していることである。教師は「フリ・オチ・フォロー」の「フォロー」が大切ということだ。これは、私自身すごく共感し、痛感していることだ。先日、「もう直ぐ卒業だ。今まで色々なことを準備してもらっている。(省略)やってもらうことは当たり前ではなく、自分たちでできることに気づいて動いていかなければならない。」と言った。これは言わば「フリ」である。この「フリ」を1年間、要所要所で伝えてきた。しかし、子どもたちの行動は続かなかった。正直「今年の子どもたちは、こういう子どもなのか」と思っていた。しかし、問題があったのは「フォロー」だ。そう、今回私は「フォロー」を行なっていない。フリっぱなしということだ。そして、先日上記のフリを行った。その後に、体育の授業後で子どもが一人、職員室に片付けるビブスを指さして「先生、それ片付けましょうか」と声をかけてきた。しかし、子どもには入れないところなので「いいよ、ありがとう」と返した。「これだ!」と思い、帰りの会で子どもたちに紹介をした。その子は喜び、他の子どもたちにもモデルが示せた。
実はこの後が大事で、その後の体育では、自分たちが使ったビブスだけでなく、使っていないビブスまで綺麗に畳む数人がいた。これは失敗、帰りの会で褒め忘れた。でも、続いてくれたことが嬉しかった。これに関しては月曜日に褒めないと。

 今まで、このような「フォロー」は行ってきたつもりだ。しかし、今年度はなぜか少ないように感じた。やはり、何事も意識しないといけないのだと思う。卒業まで、残り20日ほど。どれくらいのフォローができるのか。

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