#31 市場原理に抗いたいが・・・・とにかく牛乳を飲もう
◆廃棄される牛乳
先月、我が酪農王国・北海道の「牛乳の廃棄」が全国ニュースになった。
コロナ禍による消費低迷、在庫過多で小売店では仕入れ制限している。
そこへもって、ロシアやウクライナから輸入していた牛の飼料が不足し餌代も高騰・・・・・
特集番組で対象となった酪農家では1日、1.75トンを廃棄。
金額にして17万円、毎日1.75トンもの搾った“乳”を、排水溝に廃棄せざるを得ない状況になっている。
メガファーム(大規模農家)が多い北海道は大打撃だ。
搾乳しないと、乳腺炎などで乳房がやられてしまうから、せっせと搾乳し、せっせと廃棄するという悪循環。
そして、毎日せっせとエサをやるか、食肉に回すかという話になってしまう。
以前から、牛乳の廃棄はあった。
保存期間の短い生鮮食品ゆえ、生産と消費の調整が難しい。
チーズやバターはどうなんだろう。
在庫過多になれば「廃棄」の市場原理が働くのが資本主義経済。
でも、先進国では政府が買い上げて、国内外の援助物資として活用するケースもあるという。
フードバンクや、子ども食堂を通じて困ってる人を助けるという発想を持ちたい。
北海道民なので牛乳の売上に貢献したい。
何の影響力もない私ではあるが、牛乳を飲む量を増やそう。
でも、牛乳1杯(200ml)あたりのカロリーは122kcaなので、飲み過ぎはよくないと医師と管理栄養士に注意され、実は低脂肪乳を飲んでいる。
毎日、少しずつでもいい・・・・
◆学校給食の牛乳
まったく質の異なるニュースを。
乳製品メーカー大手の雪印メグミルクが、新年度から一部自治体の学校給食で、ストローなしで飲むことを想定した牛乳パックに変えるそうだ。
「えーっ、でも口をつけるところだから、やっぱり衛生面が気になる」と思う人が多いそうだ。
いやいや、じゃあ缶飲料はどうよ? という話になる。
もちろん、牛乳パックは衛生面を考慮した構造になっているという。
ストローレス牛乳の対象は、東京、神奈川、千葉、福岡の4都県のうち、同社が供給している自治体。
数にして約60万人分。
1日約60万本のストローを削減できるということか。
ストローが必要な児童・生徒には、バイオマスプラスチック製のストローも使えるようにするそうだ。
雪印メグミルクといえば、東京本社、札幌本店で、経営統合前は北海道で創業された乳製品メーカーだ。
というわけで、地道に牛乳を応援したいと思う。