けーわん

【職歴】教職(高・大)41年 【所属】小豆学部おはぎ学科 【担当】教育原理、教育心理、…

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【職歴】教職(高・大)41年 【所属】小豆学部おはぎ学科 【担当】教育原理、教育心理、経営、会計、ICT、マーケティング、マネジメント、まちづくり、居場所づくり、ことば、つたえる、つながる、おもしろい、おいしい、猫の世話

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#80 生きづらさを抱えていた僕が若者たちを支援するオジサンになった理由

TEDに出演したときの動画を。 次に関連動画も。 高等学校での教育を中心にしながら、特別支援教育に直接・間接、有形・無形に関わっているうちに、自分が少年時代に抱えていた困りを語る必要があると思って出演した。 背中を押してくれたのは当時勤務していた高校の生徒たちだった。 ■弱さを絆に生きる 教職課程で特別支援教育の現状と課題を扱っている。 とかく方法論に偏りがちだが、「方法論」だけではなく「あり方論」を考える機会としている。 私自身、社会や教育の負の部分が明確に可視

    • #182 面白半分日記41 学びの身体技法 ~ 外から内へ、内から外への還流 ~

      こんにちは、ボクです。 相変わらず「チンパンジー先生」です。 着ぐるみを着用しているわけではなく、容姿の問題だと自覚しています。 ■学びの身体技法 今週の授業のトピックは「学びの身体技法」 コロナ禍をきっかけにオンライン授業を始めた頃、日本のIT技術は汎用性が低く、世界ランキング(2020年時点)で遅れを取っているという報道に衝撃を受けた。 大学に勤めてから担当した政治学やIT系のシラバスを変更し、コロナの状況下で政治的に何をすべきか、情報やIT技術はどうなっている

      • #181 気にしない、気にしない

        いつも授業で、学生たちに「何でも聞いてくれ」と言っている。 でも、私は何でも答えられるほど優れた教師ではない。 それでいいと思っている。 答えはひとつじゃない。 学生たちには、自分にとってピッタリくる最適解を求めてほしいと考えている。 今日は、女子学生から質問があった。 「私が教師になったら生徒にナメられるような気がして自信がないんですけど、どうしたらいいでしょうか?」 ムムムッ・・・・確かに、押しが強そうには見えない。 「 どうしたらいいも何も、ありのままの自

        • #180 面白半分日記40 他者と向き合い自己を確立するプロセス

          久しぶりに書く。 寝る間も惜しんで睡眠に没頭する日々を過ごしていた。 多忙の「忙」は、“心を亡くす”と書く。 こころを亡くすほどのピンチだったわけではない。 新年度に入り、新設学科の所属となり、何が何だかわからないうちに、経験したことのない科目をいくつか担当し、2つの学内委員も引き受け、何とかこなすことで精一杯だ。 あと少しがんばればGWで一息入れられる。 あと2年もすれば前期高齢者となる。 ウェイトトレーニングやウォーキング、ストレッチ、セルフメンタルトレーニングだ

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        #80 生きづらさを抱えていた僕が若者たちを支援するオジサンになった理由

          北の国もようやく春を迎え、桜が咲くのはゴールデンウィークあたりです。 猫は抜け毛が激しくて毛だらけ😿

          北の国もようやく春を迎え、桜が咲くのはゴールデンウィークあたりです。 猫は抜け毛が激しくて毛だらけ😿

          #179 子どもを呪う言葉・救う言葉

          昨日、教育心理に関する講義をした。 事例を紹介すればするほど、教職を志しているが学生たちは不安になり「果たして自分に教師は勤まるのだろうか?」とビビリ始めている。 私は学生たちに本音を伝えた。 「恐れることはない。 誰しも最初から知識や技術があるわけじゃない。 経験を積み重ねていくしかないんだよ。 そんなことより、チンパンジーのような私に大学教授は勤まるのだろうか?そのことのほうが、よっぽど深刻かつ重要な喫緊の課題だろ」 高校勤務時に、いろいろとお世話になった臨床心理

          #179 子どもを呪う言葉・救う言葉

          #178 ゼロからイチへ、無から有へ

          コンピュータの世界はきわめてシンプルだ。 電気信号が流れていれば1 流れていなければ0 スイッチのON/OFFだ。 だから10進数より高速で処理できる。 私たち人間が10本指を使って「ひー、ふー、みー、よー・・・・」と数えている間に、コンピュータは2本指を使って電気信号の速度で「イチ、イチ、ゼロ、イチ‥‥」と数えている。 IT系の資格試験では、「10進数⇔2進数」の変換や加減計算する出題もあるが(他にも8進数、16進数もある)、別にそんなものは解けなくても情報処理は

          #178 ゼロからイチへ、無から有へ

          #177 最適解・納得解を求めて学び続ける

          仕事に集中するために、しばらくnoteを放置しようと決意したのに3日坊主で終わり、また書き始めた。 今年度から担当する新科目の講義をどうするか、かなり悩んだけど、自分の根っこにある信念を変えるわけではない。 何とか目処が立ち気が楽になった。 自分のご機嫌の取り方さえ心得ていれば、わりと短期間でトンネルから抜け出せるものだ。 学内をスキップしながら駆け回りたかったのを我慢した。 とは言え、自分のものの見方や考え方が正しいかどうか気になる。 常にチェックは必要だと思う出

          #177 最適解・納得解を求めて学び続ける

          #176 ことばを編む。走り去ることば、佇むことば

          ■ことばを編み詩歌に殉じた友 もう40年以上も前の話だ。 リアルな言葉を求めて詩歌の世界を探究する友がいた。 文学部に在籍していた彼が詩集を自費出版したとき、私に無料でくれると言ってくれたのだけど、いろいろなことで世話になっていたので、お礼の意味を込めて10冊ほどまとめ買いした。 それを私の知人たちに配ったりしたのだが、文学好きの友人達が言った言葉が印象に残っている。 「どの詩も凄いんだけど、命を削るような表現で、生き急いでいる感じがするよね・・・・」と。 その後

          #176 ことばを編む。走り去ることば、佇むことば

          #175 面白半分日記39 QUESTするために合理と情理のバランスを

          新しい科目を担当することになった。 ついこの間まで高校生だった1年生対象の科目だ。 「共に探究・研究しよう!」と叫ぼうと思う。 徹底的にクエストさせよう。 第1回目はオリエンテーションを兼ねてやるお試し授業。 「この先生は初っ端からテンション高くてウザイ」と思われたらアウトだ。 第1週目は履修科目の変更が可能な期間なので逃げられる可能性がある。 笑顔が大切。 「大丈夫、ボクは怖い先生じゃないからねぇ~」と穏やかな笑みをたたえながら仏様を装う。 今から鏡を見て練習

          #175 面白半分日記39 QUESTするために合理と情理のバランスを

          #174 読書日記34 宮部作品は事実よりも奇なり

          過去の読書を掘り起こしてみた。 第120回直木賞を受賞した作品だからもうかなり前だ。 妻が初版(1997年)を買い、私は3年後くらいにやっと手にとって読んだ。 別にこの作品の感想やあらすじを披露するわけではない。 宮部みゆきが面白い「理由」はなんだろうと考えた。 ネット上には、ネタバレも含めていろんな解説がされているので、私が書けば二番煎じどころか数十万番煎じになってしまう。 宮部みゆき論をはじめ東野圭吾論、村上春樹論は巷間にあふれている。 それでもあえて言うな

          #174 読書日記34 宮部作品は事実よりも奇なり

          #173 読書日記33 ミヒャエル・エンデの世界

          『魔法のカクテル』ミヒャル・エンデ 以前にエンデ作品として 『はてしない物語』 『モモ』 を取り上げたが 今回は『魔法のカクテル』 いずれの作品も、長男から次男、三男へと読み継がれている。 ページをパラパラとめくりながらスートーリーを思い出した。 本書は1980年代の作品。 物語は、大晦日の夕方5時から年が明けるまでの7時間という時限設定の中で展開されている。 挿絵によって時間の流れを意識する仕掛けになっていて、比較的あっという間に読めてしまう。 児童書ゆえ、ハ

          #173 読書日記33 ミヒャエル・エンデの世界

          #172 面白半分日記38 働きながら改革

          MLBの開幕戦で ダルビッシュ有vs大谷翔平 で盛り上がったところまではよかった。 翌日、水を差すような衝撃のニュースが世界を駆け巡ってしまった。 違法は違法でしかないので法の裁きを受けるのは当然。 残念としか言いようがない。 逃げないこと。 言い訳しないこと。 やけを起こさないこと。 ふてくされてないこと。 恨まないこと。 どこまでも自分に指を向けること。 飯が食える大人として生きるとはそういうことだ。 朝から嫌なニュースが流れた日、三男の大学院の学位授与式があった

          #172 面白半分日記38 働きながら改革

          #171 面白半分日記37 銀座の一等地で弁当299円

          日銀が11年ぶりにマイナス金利を撤廃し利上げを決めた。 私はだまされない。 そんなことくらいで日本経済の立て直しができるなら、私も日銀総裁になれる。 いや、どういう理屈で言っているか自分でもわからないけど。 巨大システムに依存する経済は破綻すると私は授業で言い続けてきた。 でも、私はインチキ臭い教授と思われているのか、学生たちはちっとも聞く耳を持たず、そんなことより、私がいつどのタイミングでオヤジギャグをかますか待ち構えているのだ。 昨夏の北海道は北国なのに異常な

          #171 面白半分日記37 銀座の一等地で弁当299円

          #170 面白半分日記36 グッドプラクティスの落とし穴

          教育グッドプラクティスとか、働き方改革グッドプラクティスなどと横文字で表現されるとカッコよくて、なんとなくイケてるネーミングに感じてしまうんだけど、やろうとしていることの本質が見えなくなる言葉だなと思っているのは・・・・・・ そう、ボクだけです。 ナチュラルボーンの日本人ですから。 そこは日本語じゃないのか! 教育新聞の記事を読んで感じたことがあった。 文科省の研究発表会や教育書でさまざまなグッドプラクティス(優れた取組、好事例)が紹介されている。 しかし、それを真似

          #170 面白半分日記36 グッドプラクティスの落とし穴

          #169 沈黙の寄り添い

          ちょうど1年前、ある男子学生が大学1年の終わり頃に、悩みがあって研究室を訪ね来た。 他県からやってきて、入学金と授業料だけは親がギリギリの範囲で出してくれているということだった。 生活費の仕送りはない。 住居は親戚の家。 そこも経済的に厳しいらしく、まかない飯は無しで間借りしているだけだった。 複数の奨学金制度に落選。 1週間切れ目なく夕方から深夜にかけてファミレスとコンビニのバイト。 食事は、バイト先のまかない飯。 帰宅してからの就寝は午前1時。 4時間程度寝

          #169 沈黙の寄り添い