見出し画像

#84 進撃の巨人と自我拡大

いろんな謝罪会見、言い訳会見を見て「人の振り見て我が振り直せ」と思うのである。

マスコミのインタビューに応じたり、TV番組に出演したことはあるけれど、さすがに謝罪会見の経験はない。

今後、自分が何かで会見することなんてないかもしれないけれど、万が一にもあるとしたら(例えばノーベル文学賞受賞とかね)、どんなことになっているのだろうと妄想することはある。

最近は、会見直後どころか、会見の最中にリアルタイムでネットに賛否の嵐が吹き荒れる。

人も組織も、短時間で激しく批判され糾弾される時代だ。

自分もいつか批判される側に回るかもしれない。

ネットコメントやSNSは、「自我の拡大と多層化」「承認欲求の拡大」をもたらすと言われている。

複数の顔を持つ自我(こんな私、あんな私、そういう私、どれもほんとうの私・・・・)
うぉー、誰かオレを承認してくれ!・・・・と。

他者の言動であっても、それもまた自分を映す鏡。
自戒を込めて。

『進撃の巨人』はもはやフィクションとは思えない。

現実の社会では得体の知れない巨人が次々と現れて、我々の生活を脅かしている。

差別、ハラスメント、性暴力、誹謗中傷、テロ・戦争・・・・・
巨人をこの世から駆逐するために、巨人化した救世主が現れるのだろうか。