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地ソース

普段は気がつかないのに他の土地に行って初めて驚くことは少なくない。私も地元のスーパーとかに買い物に行くけれど「ソース」の売り場はほぼ8~9割は「お好みソース」で残りが「とんかつ」「ウスター」だけど、これがまた全国ブランドしか置いてない。もちろん「お好みソース」のジャンルは「おたふく」だけでも各種あるし、「カープソース」(わずかに)や「ミツワソース」(まれ)が棚にある。私には「おたふく」は甘味が変に口に残るので「カープ」を選んでおります(お好み屋さんに入る時も、どこのソースか暖簾の表示でチェックするのは「広島あるある」?)。

さて、たまに他の土地に行ってスーパーを覗くと、広島のスーパーでは見かけない食材とかがあり嬉しくなるが、私が欠かさず行くのが「ソース売場」である。私の娘は神戸にいるのでコロナ前は時々いっていたが、関西だからソースは「お好み」「たこ焼き」「焼きそば」がメインだろうなあ…と思いつつそこに行くと、確かにそれらのソースはあるのだが、それ以外の地ソースもまた豊富!全国ブランドを圧倒しているのだ。

私は昔から美味しいものはその地元に限るという鉄則を持っている。東京あたりは全国から美味しいものをかき集めてくるが、やはりそれぞれの地元で、地元の食材、水、酒、調味料を使って食べるのが一番おいしいに決まっている。東京の京料理屋さんも京都から水を運ぶとか聞いたことがあるが、そんな馬鹿らしいことしなくても、京都に食べに行けばいいだけだろう。

先日BSで「コウケンテツ」氏の番組を見ていたら、東京の下町(清澄白河)の小さなソース屋さん「ヤハタソース」を紹介されており、とても魅力的だった。下町といえば「もんじゃ」のソースという先入観があったが、そうではない。ああ、このソースで洋食を食ってみたいと思った次第で、別に全国ブランドのソースばかりがソースではない。

話は戻すが、ソースに関しては関西のソース文化に感激し、それ以降スーパーのソース棚を訪れるようになったのだ。

関西に各種ソースがあるということは、ソースを使う料理が豊富にあるということだと思う。かたや広島は「お好み」一本鎗で、それ以外は全国ブランドにお任せ…ということなのだろうか。しかし地道に努力を続けるソース屋さんもある。先日三原方面に行った時に「地ソース」である「テングソース」さんの「ウスターソース」を買ってきた。使うのが楽しみである。

ちなみに写真のソースの一つ「BBQソース」はB.B.KINGブランド、メンフィス・スタイルとある。これがポークソテーには絶品であります。

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