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ハーレーのナナハンを買ったときの話



ハーレーなのにスポーティ、ハーレーなのに750cc
ハーレーなのに都会向け

そんなキャッチフレーズがすごく魅力的で、誰もが知るような老舗から出てきたものすごく新しいバイク…まぁそんなことは後付けの理由で、とにかくホームページに乗っていたバイクの形がカッコ良すぎて「絶対これじゃん!!」と思って、免許を取り立てだった僕はいきなりハーレーのナナハンを買った。


出会いは中野のハーレーダビッドソンシティ。

免許がない頃から通い詰めてバイクを眺めていた。どれもターミネーターが乗っていそうな巨大なバイクで、それを乗り回す自分が全く想像できない。

そもそも高すぎるのだ。
中古でも平気で200万円くらいする。

しかしその中でもとりわけ小さいハーレーがあった。750ccだった。
ネットで調べると「水冷なんてこんなのハーレーじゃない。それに小さすぎる」と酷評されていたけれど、店員さんに試しにエンジンをかけてもらった時の衝撃が凄くて、これは本当にハーレーだ….!!!と思って、購入した。



このハーレーに乗って色々なところに行った。

初めてのバイクが750ccというのはやはり危うい。とにかく重い。230kgもあるのだ。そしてクラッチが筋トレの道具みたいに重い。いやらしく少しずつ進む渋滞に捕まったときなど手のひらが攣りそうになる。

「ドロドロドロ…」という低音と共にすんごい進む。めちゃくちゃ速い。ロケットみたいな加速をする。また、時速100kmくらいから「オォオォオォ」みたいなまた独特の音がして、さらに加速する。
時速120kmでも全然余力があって、このバイク本当はどのくらい出るんだろう…?と思ってしまう。おそらく時速180kmくらいは出るんじゃないか…??



このように加速や音が楽しいので高速道路でも楽しみがあった。
今思えばバイクが重いから高速道路でも安定していたので余裕があったのだ。ただ、風防はないに等しかったので全身で風を受け止める必要があり、これが辛かった。時速110kmだとバイクにしがみついていないと吹っ飛ばされそうになる。目的地に着いたときには満身創痍になっていたりする。ちょっと集中力が弛緩していて眠いときみたいな。
へとへと。


このバイクに丸2年乗っていく中で、自分はバイクでキャンプをしたり旅をするのが好きなのだということに気づいた。この辺りはしばらくバイクに乗ってみないことにはわからない。僕も2年乗って自分が何をしたいのかわかったのだ。


バイクで旅をするのに致命的だったのがタンク容量だ。13Lのリッター20kmだと航続距離は260kmしかない。当然ガソリンを使い切ったら止まってしまうので、40km程度の余力を残すとしたら220kmしか走れない。しかもガソリン残量がわからない。怖い。



バイク仲間たちと


地方まで遠征してキャンプに行ったり、旅行の足としてバイクを使う身からすればこれは厳しかった。東京〜長野間で確実に途中で給油する必要があり、目玉が飛び出るくらい高いサービスエリアのガソリンスタンドでハイオクを入れないといけないのだ。これが最大のネックだった。



次乗るバイクは航続距離が400km以上あって長距離が疲れないバイクにしよう。そう思った。そして次は大型のアドベンチャーバイクを買うことになるのだった….!!


つづく


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