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ボンドほど派手じゃないが、スマイリーほど地味でもない:ドラマ評「窓際のスパイ」

AppleTVオリジナルの連続ドラマ。
第1シーズンが6話で終了しました。
金曜日配信、楽しみだったんだけどな〜。

ゲイリー・オールドマンがMI5の落ちこぼれ集団(スロウ・ホース)を率いて、降りかかる火の粉を払う…という物語。
「裏切りのスパイ」でル・カレの<スマイリー>を演じたゲイリー・オールドマンが、しょぼくれて中年太りしたリーダー<ラム>を演じます。
「英国紳士〜!」って感じだった<スマイリー>とのギャップはナカナカ味わい深いですw。


物語としては「国内の極右組織の犯罪」…を政治利用しようとしたMI5のトップ(クリスティン・スコット・トーマスが「ツヨい女」を太々しく演じてます)の失敗にスロー・ホースが巻き込まれるという「内輪揉め」の物語。
ここら辺、「イギリスのスパイものやな〜」って感じですが、展開は意外とドンパチ、アクションがあります。
1話あたりはキャラクターや人間関係が読めなくて、「う〜ん…」って感じもあったんですが、後半に行くほどスピーディな展開になって、かなり楽しめました。
イギリスらしい皮肉を効かせたユーモアも盛り込まれてますからね。
エンタメ度で言えば「ボンド未満、スマイリー以上」ってとこでしょうか。
ミック・ジャガーの主題歌(Strange Game)は無茶シブでしたが、物語はそこまで渋くはなかったかな、とw。


「事件」は終了したけど、登場人物たちの「物語」(特にラムの過去)は判然とせず。
…ということで、若干の「モヤモヤ感」は残るんですが、そこは「シーズン2のお楽しみ」ということで。
「おお?」って感じの予告編が付いてましたから、もう製作は始まってるってことでしょうね。
楽しみ、楽しみ。



#ドラマ感想文
#窓際のスパイ
#シーズン1
#Apple_tv

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