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だらだらシリーズにしてもいいのに…:読書録「校閲ガール ア・ラ・モード」「校閲ガール トルネード」

・校閲ガール ア・ラ・モード
・校閲ガール トルネード
著者:宮木あや子 ナレーター:中嶋ヒロ
出版:角川文庫(audible版)

面白いシリーズになりそうなので、ゆっくり読もう(聴こう)と思ってたんですが、ちょっと時間ができた時に2巻(ア・ラ・モード)の方を聴き始めたら、結局3巻まで…。
まあ、そんなに長くないですからねぇ。(通常倍速で6時間。2倍速だと3時間)


2巻の方は主人公(河野悦子)の周りにいる人たちを主人公に取り上げた短編集。上司のエリンギの話にチョイと泣かされました。
3巻は再び主人公の物語になって、作家兼モデルのアフロとの恋愛の行方、念願叶ってファッション誌編集に異動しての苦闘が前後編でそれぞれ描かれ、最後に「自分の居るべきトコロ」を見つけた悦子とアフロの「ほろ苦い」結末が描かれています。


1作目の「本音爆裂」モードは2巻・3巻と続くものの、それでスッキリお気楽モード…とはいかず、ちょっとした「苦味」が残るのが特徴かなぁ。
かといって深刻ドップリにはせずに、程よい塩梅ではあるものの、ここに至ると「シリーズ完結」とせざるを得ない…って展開です。
もっと割り切ってドンドン続けるシリーズにしてもいいのになぁ…とも思うんですが、ここら辺、作者の資質(矜持?)もあるのかしらん。


第1作目が出版されたのが2014年。
2作目15年、3作目16年なので、もう完結から6年が経過しています。
その間、出版業界はナカナカ大変なことになっていて、悦子が憧れるファッション誌も廃刊・休刊も珍しくなくて、厳しい環境。
そういう中で、登場人物たちがどう争ってるのか…ってのが見てみたくもあるんですが…無理かな?
そんなこと言ってられんとこまで来ちゃってる気もしますしねぇ。



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