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良くも悪くも「新本格派」:読書録「元年春之祭」

・元年春之祭
著者:陸秋槎 訳:稲村文吾
出版:ハヤカワ・ミステリ

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これ、消費税増税前に購入してたんですw。
積読状態から引っ張り出してきて、読了。
割と一気に読んじゃいました。


…なんで、面白いことは面白い。
本屋大賞翻訳小説部門第2位(2019年)ですし。
ただまあ、個人的には「う〜ん…」ってとこも。


良くも悪くも「新本格派」なんですよ。
<ミステリ要素以外の内容は薄いとか、人間が描けていないとか、“新本格バッシング“の定番文句>
を言うつもりはないんですがw、ミステリのコアの部分での「新本格」テイストについては、「大好物」と「嫌悪」に分かれるってとこはあるでしょうね〜。
僕自身は、「面白さは分かるんだけどね…」って感じでしょうか?
読む年齢もあるかもしれません。


2000年以上の昔(前漢の時代)を舞台にして、古典に関する専門的知識を駆使して「衒学的」雰囲気を出しつつも、トリックとしては真っ当…ってのは悪くない建て付けなんですけどね。


作者は2014年から日本在住で、金沢に住まれているとか。
どっかですれ違ったこともあったかな?
そう思うと親近感も湧いたりして…w。


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