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読み始めると、最後まで行っちゃいます:読書録「あなたが誰かを殺した」

・あなたが誰かを殺した
著者:東野圭吾
出版:講談社

「加賀恭一郎」シリーズ最新作。
「あれ?<祈りの幕が下りる時>で加賀恭一郎シリーズって終わったんじゃなかったっけ?」
だったんですが、そうでもなかったようですw。
まあ「加賀恭一郎」の<過去>と事件がリンクするような展開は本作ではないんですけどね。



避暑地の別荘地で大量殺人が発生する。
犯人は自首し、「死刑になりたかったから」と無差別殺人を告白。
だが残された被害者たちには一抹の疑念が残っており、事件後、彼らはその別荘地に再び集まり、「検証会」を開催することになった。
被害者家族の1人が金森登紀子の同僚であったことから、紹介された休暇中の加賀恭一郎が付き添い人として「検証会」に参加することとなる…



別荘地の大量連続殺人…という「本格推理もの」向きの設定ですが、本格モノっぽい<事件の経過ー名探偵登場ー捜査ー解決編>という流れじゃなくて、冒頭事件の一端が描かれたのちは、被害者家族が集まった「検証会」のなかで事件の概要が明らかにされ、その詳細を加賀恭一郎が問いただしていく…という構成になっています。
まあ、「擬似捜査本部」みたいな感じでしょうか。
なんで、<名探偵・加賀恭一郎>みたいなじゃなくて、いつもの<刑事・加賀恭一郎>って雰囲気は維持されています。
その方がいいですよね。



もちろん事件は「無差別殺人」じゃなくて、そこには<裏>があるんですが、それがまあチョット後味が悪いっていうか…。
<狂気>と<情念>
…かなぁ…。
<イヤミス>じゃあないけど、
「犯人断罪でスッキリ!」
とは行きません。
そこが東野テイストなのかもしれませんが。



さて、この作品も「阿部寛」で映像化されるのかな?
最近は阿部ちゃんも忙しそうだしな〜w。
でもやるんなら、やっぱり阿部<恭一郎>で見たいところです。
どうですかね?



#読書感想文
#あなたが誰かを殺した
#東野圭吾
#加賀恭一郎

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