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そして母になる

先日、息子を出産しました。

精神年齢バブバブな自分が母親になるなんて、自分のことながらなんだか不思議。
という、どこか他人事のような気持ちで妊娠期は過ごしていた。

しかし、自分の体の中で生き物を育てるって大変だ。
様々なマイナートラブルと闘いながら、地球上の全お母さんを尊敬しながら過ごした約9ヶ月。

そして人生初めての出産。

死ぬほど痛かった。舐めてた。
大学時代、教育実習期間中に忙しさとストレスで便秘になり、排便の苦しみに実習校のトイレで気を失いかけたことがあり、あの経験があるから乗り越えられると思っていた。自分の傲慢さを恥じる。レベチだった。
ウンコとかそういう次元ではない。

気づくと痛みのあまり我を失って、獣のように叫んでいた。
出産シーンとかの叫んでるアレって、出してるんじゃなくて出ちゃってるんだ。ここで今さら理解する。
いきんでもいきんでもまだ終わらない。
いきむ度にお股から身体がすべて張り裂けるんじゃないかと思う。
もういきむのが怖い。
出産、辞めたい。

そうして分娩室に入ってから1時間経った頃、ふと医療スタッフさんたちの顔を見ると、だいぶ疲れているように見えた。
最初こそ「がんばって!」「上手!」と元気に励ましてくれていたが、今はもう言葉も少なく「まだかよ」と言いそうな顔をしている(ように見えた)。

これがわたしにとって最後の一押しになり、「申し訳ないので早く終わらせよう」と、もう死んでもいいやという気持ちになり捨て身で全身全霊・渾身のいきみを発揮。

そして息子、爆誕。
陣痛室で27時間くらい過ごしたのち、分娩室で1時間と少し経過した、11月24日午後7時48分のこと。

出産直後はもう2度とこんな経験したくないと思った。命懸けすぎる。
しかしこの世の人間の数だけ出産があるのマジかよ。
もっと言えば動物も、生き物の数だけ出産があるのヤバすぎる。
ヤバすぎて語彙力を失う。
やっぱり地球上の全お母さんを尊敬した。
母、偉大すぎワロタ。


swing/ミドリ

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