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『異世界』と『微世界』 #助手席の異世界転生  #毎週ショートショートnote


博士の開発した
『異世界転生マシン』
博士命名『デ○リアン4』

気合の入った博士は
鼻息荒く興奮気味に
シートベルトを装置する。

「シートベルトオン!」
キラキラした瞳をしながら
変身ベルトよろしく大きな声で叫ぶ。
失敗した時の慰めの言葉を
考えながら横目で見ていた。


助手席の異世界転生
失敗回数が増えた。


今日も仕事を終えて、帰宅する。

夜8時を過ぎているのに
公園で空を眺める男性と
無邪気に遊ぶ少女がいた。

違和感を感じつつ
スーパーで残りもモノの惣菜と
ビールを買って帰る。

ダメだ。
やはり公園2人の事が気になる。
誘拐だったら大変だと
警察に電話する事も考える。


公園には誰もいなかった。
さっき男の座っていたベンチに
バスケットボールの様な物が
置いてあった。

キョロキョロと周りを
確認しながらベンチにたどり着くと
バスケットボール大の金属物質。


俺は球体を手に取った。
まさかコレが、『微世界』との
連絡ツールになっているとは
この時の俺は気づいていなかった。

【406文字】

#助手席の異世界転生   
#毎週ショートショートnote

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