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豆島さん20文字小説 企画参加作品 カバー小説



豆島さんの20文字小説を
カバーさせていただきました。

※ 

不快な表現に、感じる場面が
あった場合、読むのをお控え下さい。


男はいつでもCOOLに決めるもの。
それをあたためてくれるのが
女性のHOTな部分だと
ずっと主張してきた。

だが、年齢を重ねるにつれ
遊び方が変わってきた。


ただ外見が魅力的だからと
手を出していたあの頃とは違う。

遊びは遊びでも、本気の
遊び方でなければ大人とは言えない。


今まで、情熱的で激しい女性を
好んでいたが、
静かで、冷たい視線を送る女性を
愛でる事を知ってしまった。


俺の上で奏でる
艶のある魅力的なVOICE。

熱い部屋に招かれた
暴れる俺の楔を天国へと導いてくれる。
まさに天使の様な存在。


そんな情熱的な女性とは逆に
俺を冷たくあしらう様な
女性と戯れたいと気づいたのは
友人からの一言だった。

冷たい態度をとる女性は
行為中も言葉を発する事がない。
オレに抱きつき、迫る仕草、
誘う態度もしない。
逆にそれが新鮮で、俺は
そんな女性を好んで口説く様になった。


今日も、BARでマスターと話す
COOLな女性を見つけた。
もちろん一筋縄ではいかない。
愛の駆け引きを楽しむ。

酔いが回ってきても
俺に嫌悪にも似た
強い視線を向ける彼女。

マスターに彼女の分も
合わせて支払い、彼女の腰に手を回す。

嫌がる素振りをする彼女。
抱き上げると、俺に身を任せた。


人の体温は1時間で、
約0.8度下がり、だんだんと
外気と同じ温度になる。

2時間立つと徐々に固さを増す為
行為に及ぶには、適さなくなる。
まぁ、それが好みの奴もいるが。

俺は、スグに冷房の効いた部屋へ向かう。
冷やされたシーツは
火照った身体を優しく包む。

黙っている彼女に唇を合わせ
まだひと肌の感じる頬に手を添える。

天使の体にそっと
キスを落としていく。


自分の体温が上がっているせいか
彼女の程よい体温が気持ち良い。

時間は限られている。

彼女の中はまだ熱い、
この温度差に脳がクラクラとしてくる。

楔の熱さと反比例し
徐々に冷えていく体温が
たまらなく愛おしい。


この歳になってやっと
体温の無い女だけが
俺を満たすと分かった。



卑猥な単語ないよね?
と確認しつつ、
行為が伝わるかどうか
心配しております。

もっと語彙力が欲しい!!

豆島さん、ありがとうございました。


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