居酒屋は薄い暖簾1枚で区切ってある
半個室状態だった。

幹事の俺は、すいませんと
何度も謝りながら
上司達に席を案内する。

特にドローン課長はご立腹の
様で落ち着きなく
上下左右に揺れている。

「まぁまぁ落ち着いて下さいよ」
と金管係長は優しく
トロンボーンの口調で言うが
声が大き過ぎてクローン部長に
怒られてしまった。

俺はタブレットでメニューの
注文を開始した。

クローン課長の前に素早く
転送されたバッテリー。
その他、エネルギー飲料、
軽油、青汁と厨房から転送される
ドリンクがみんなの前に揃った。


「「色々あるが、今日は新人2人の
歓迎会だ。乾杯！」」
クローン部長の乾杯の合図で
飲み会が始まる。


それにしても隣がうるさい。

「さんちゃん、飲み過ぎだよー」
「ノノさんの爪綺麗♡」
「檸檬ちゃんも女子会楽しいですね♫」
キャーキャー女性の声が響いている。



怒ったドローン課長が
リサイクル総務の静止を
振り切って暖簾を舞いあげた。


と、そこには
タブレットが数台並んでいた。

【411文字】

※
noterさんに
登場して頂きました。
ありがとうございます。

書けなかったけど
なんとなく、
みなさんとのZoomオフ会を
イメージてみたら
両方のお題組み込めた（笑）
※

※

#ドローンの課長 　
#トロンボーンの口調 　
#毎週ショートショートnote 　
#ショートショート