俳句史をたどる

 俳句史をたどるには、まず全体像をつかむ方法と、代表的な俳人を押さえてその作品を中心に読む方法とがある。私自身は、まず後者の方法で有名な俳人とその句を学び、全体の歴史を辿った方が頭に入りやすいと思う。
 ここでは基本文献と言えるものをいくつか紹介したい。(読みやすいものを重点的にあげた)

1:俳句史の全体像の把握に役立つ本。
 あらきみほ『図説俳句』(日東書院、平成23年)・・・正岡子規の俳句革新に始まる近現代俳句史の流れをコンパクトにまとめたもの。この一冊で子規の俳句革新から戦後俳句までたどることができる。

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